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金利上昇のニュースとあわせて、「個人年金保険の予定利率が上がった」という話も出てきました。一時払の貯蓄性保険の利率改定と、平準払の個人年金の予定利率改定は別物です。おすすめ順位は付けません。公式の数字とパンフを机に出して、iDeCo・NISA・個人向け国債と役割分けしてから見る順番だけ整理します。2026年10月時点の整理です。
一時払の円建て貯蓄性保険を新規で見る側は予定利率が上がる一時払の貯蓄性保険へ。すでに入っている貯蓄性保険の解約を考える側は金利上昇で解約返戻金が増えているときの見直し順番へ。変額とNISAの役割分けは変額保険はNISAの代わりになるかへ。ここでは平準払の個人年金を、新規で検討するときの確認順だけ見ます。
なぜ2026年秋に個人年金の予定利率を確認するのか
明治安田生命は、2026年8月20日付の公式ニュースリリースで、「明治安田の長期運用年金」(5年ごと配当付利率変動型個人年金保険)の保険料率を改定すると発表しました。予定利率は現行1.80%から1.90%へ(現行差+0.10%)。適用は2026年10月1日契約日分からです。時事通信(2026年8月20日付)も、円建て平準払いの個人年金について予定利率を1.8%から1.9%へ引き上げ、10月契約分から適用する、と報じています。
同リリースのお受取り例は、男性・契約年齢25歳・保険料払込期間40年・年金開始年齢65歳・毎月の保険料20,000円、契約時の予定利率1.90%(契約日から15年経過後に予定利率は更新)という前提です。保険料払込累計額960万円に対し、更新後の利率シナリオごとの年金受取総額・受取率は次のとおりです(括弧内は契約時予定利率1.80%の場合との差)。
- ケース① … 更新後の予定利率が契約時から0.50%上昇し継続(金利キャッチアップ配当を含む条件あり)→ 受取総額1,513万円(+35万円)、受取率157.6%(+3.7pt)
- ケース② … 更新後も契約時の予定利率が継続 → 受取総額1,367万円(+32万円)、受取率142.4%(+3.3pt)
- ケース③ … 更新後が0.50%(最低保証予定利率)へ低下し継続 → 受取総額1,034万円(+3万円)、受取率107.7%(+0.3pt)
年金受取期間中の予定利率は、①・②は0.55%、③は0.15%(最低保証)が適用された場合、との注記もあります。見出しの1.90%が最後まで続くわけではありません。商品ページでは、契約日から15年経過後に市場金利をふまえて予定利率が更新されること、最低保証があること、月額保険料は10,000円から1,000円単位で設定できることなども説明されています。ニュースの%だけを覚えて申し込まない。契約日に適用される公式リリースと設計書を、その都度開くのが秋の宿題です。
予定利率と、手元に残る数字は別
予定利率は、年金額などを算出するときの基準になる利率です。一時払と同様、保険料が予定利率でそのまま複利運用されるイメージではありません。利率変動型なら、更新後に下がるシナリオと最低保証も、最初から机に出します。
見る順番は次です。
- 商品区分 … 平準払の個人年金か、一時払の養老・終身か。今回の明治安田の改定は前者
- 契約日に適用される予定利率 … 公式リリース/利率案内。適用開始日(例:2026年10月1日契約日分から)
- 更新ルールと最低保証 … 何年後に更新するか、最低保証予定利率(例:0.50%)、受取期間中の利率
- 費用・配当の扱い … 契約概要・注意喚起情報。金利キャッチアップ配当がある商品なら条件も確認
- 払込総額と受取総額の試算 … 設計書の数字。年齢・性別・払込期間・受取開始年齢で変わる
- 流動性と中途解約 … 長く払い続ける前提か。解約返戻金が払込累計を下回る期間がないか
- 税の枠 … 個人年金保険料控除の対象になる型か(税制適格の要件)。iDeCoの小規模企業共済等掛金控除と枠が違う
iDeCo・NISA・個人向け国債と並べて見る順番(おすすめ順位なし)
老後資金の置き場を一つに決め打ちしない、という順番です。どれが「一番お得」かは書きません。
- 生活防衛資金と直近の支出 … 先に確保。個人年金の月払いは、家計の固定費になる
- 勤務先の企業型DC・マッチング・iDeCoの枠 … 所得控除の型が違う。iDeCoの掛金・商品の見方はiDeCoは松井証券で足りるかやiDeCo掛金の増額側
- NISAの成長投資枠・つみたて投資枠 … 運用益の非課税の箱。保障は載らない
- 個人向け国債など元本重視の置き場 … 金利が動いている時期の整理は個人向け国債の金利が上がった秋へ
- 平準払の個人年金 … 予定利率・更新・最低保証・個人年金保険料控除・長生きへの年金化。保険会社の倒産時は生命保険契約者保護機構の枠組みも別途確認
- 一時払の貯蓄性保険 … まとまった円資金の置き場。個人年金とは別枠で見る(先の一時払記事へ)
「予定利率が上がったから個人年金」ではなく、控除の型・流動性・保障の要否・更新リスクを横並びにしてから、パンフを開く順番です。
新規で検討してよい人・急がない人
テーブルに載せやすい人のイメージです。
- 生活防衛資金と直近支出を分けたうえで、毎月の余力を長く積み立てられる
- 年金開始年齢と、お金が要るタイミングがだいたい一致している
- 予定利率の更新・最低保証・受取総額の幅を、公式のケースで説明できる
- 個人年金保険料控除の要件(税制適格)を、契約概要で確認できる
- iDeCoやNISAの枠を先に埋める/埋めない判断を、自分の言葉で言える
急がない・別の箱を先に見る人のイメージです。
- まだ生活防衛資金が薄い、または住宅・教育の直近支出が控えている
- 「利率が上がったから今月中に申し込む」と急かされている
- すでに持っている低利率の個人年金や貯蓄性保険の解約とセットで、新規へ乗り換える提案だけが進んでいる
- 運用だけが目的で、NISAやiDeCoとの役割分けをしていない
- 一時払の利率ニュースと、平準払個人年金の数字を混ぜて見ている
既存契約の解約と新規契約は、同じ日に決めないほうが事故が少ないです。解約側の整理は、先の解約返戻金の記事へ。
契約前に机に出す順番
- 公式の改定リリース/利率案内 … 適用開始日と、対象商品名(例:明治安田の長期運用年金)
- 契約締結前交付書面(契約概要・注意喚起情報) … 更新、最低保証、費用、解約返戻金
- 設計書の試算 … 払込累計、年金受取総額、受取率。ケース①〜③のような幅があるか
- 税制適格の要件 … 個人年金保険料控除の対象になるか。対象外なら控除目的だけで選ばない
- 家計の固定費としての月額 … ボーナス払いや増額の前提を置いていないか
- 代替の置き場 … iDeCo、NISA、個人向け国債、掛け捨て+運用の組み合わせ
- 申し込み期限に縛られない … 利率は次回改定で下がることも上がることもある
証券やパンフを持って、訪問かオンラインで「新規の個人年金を検討していいか/iDeCoやNISAと役割が被っていないか」だけ切ってもらう使い方です。ランキングは頼みません。
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スキマ時間で、まず話の整理だけしたい人向けに、オンライン特化も置きます。
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貯蓄・運用の箱だけ先に整えるなら
予定利率が上がっても、個人年金は保険契約です。運用益の非課税や掛金控除だけが目的なら、証券側の箱を横に並べてから決めるのが扱いやすいです。
証券総合口座から始めたい人向けです。個人年金の申し込みを勧めるものではありません。
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老後資金としてiDeCoの掛金枠を先に確認したい人向けです。文言は専用リンクです。
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窓口の型そのものを比較したい人は、相談窓口の記事へ。30代前後の進め方は30代の保険相談側です。
手元チェックリスト
- 検討中の商品は平準払の個人年金か(公式の商品名)
- 契約予定日に適用される予定利率と適用開始日
- 更新タイミング・最低保証予定利率・受取期間中の利率
- 設計書の払込累計・受取総額・受取率(複数ケース)
- 個人年金保険料控除(税制適格)の対象か
- 月額が家計の固定費として無理がないか
- 既存の個人年金・貯蓄性保険の解約とセットになっていないか
- iDeCo・NISA・個人向け国債との役割分け
まとめ
2026年10月契約日分から、明治安田の長期運用年金の予定利率は1.80%から1.90%へ改定されます。一時払貯蓄性保険の利率ニュースとは別物です。見出しの%だけで申し込まず、更新・最低保証・設計書の受取幅・税制適格・iDeCoやNISAとの役割分けをこの順で見てください。
数字が読めないときは、パンフを持って相談窓口へ。主は訪問・オンラインで整理できる保険見直しラボです。
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参考:明治安田生命「『明治安田の長期運用年金』の保険料率の改定」(2026年8月20日、https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2026/pdf/20260820_01.pdf )、時事通信「明治安田生命、予定利率1.9%に引き上げ」(2026年8月20日)、明治安田生命「明治安田の長期運用年金」商品ページ(https://www.meijiyasuda.co.jp/find3/shisankeisei/list/unyounenkin03/index.html )。数値は各公式・報道の要約であり、最新は一次資料で確認してください。制度・手数料・解約条件・税の扱いは商品と契約ごとに異なります。記載は情報提供であり、個別の助言や特定商品の勧誘ではありません。


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