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2026年9月から、iDeCoの掛金を「改正後の上限まで増やす」ための事前受付が始まっています。12月の制度改正そのものではなく、いま動ける手続きの話です。先に結論です。上限が上がるから満額にする、ではなく、手元の現金とNISAの枠を先に見て、余った分だけ増額する。おすすめ順位は付けません。2026年9月時点の整理です。
松井証券のiDeCoが「足りるか」は別記事のiDeCoは松井証券で足りるのか側です。ここでは増額するかどうかの順番だけ見ます。NISA口座の比較は新NISA口座比較(2026)へ。
なぜ今書くか
2026年12月1日から、iDeCoの拠出限度額が引き上げられます。第1号・任意加入は月額75,000円(国民年金基金掛金・付加保険料と合算)、第2号は月額「62,000円−他制度掛金相当額等」(千円未満切捨て)が基本です。企業年金が無い会社員は、改正前の月23,000円から大きく広がります。第3号は変更なしです。数字の詳細は加入区分と勤務先で変わるので、ここでの断定はしません。運営管理機関の案内と、勤務先で確認してください。
改正後の掛金で引き落としが始まるのは、2026年12月分(2027年1月頃の引落)からです。その初月から増額したい人向けに、各社で専用書式の事前受付が2026年9月1日頃から始まっています。期間の締め切りは運営管理機関で微妙に違います(例: 10月30日必着、10月31日必着など)。自分の証券・銀行の案内が正です。
通常、掛金額の変更は年1回です。今回、改正前の上限を超える金額への「初めての増額」については、2027年11月30日までの間、年1回制限の外扱いになる、という経過措置があります。だからといって、いま急いで満額にする必要はありません。
増額する前に見る3つ
順番です。
- 生活防衛資金。iDeCoは原則60歳まで出せません。修繕費・転職の空白・家族の看病が来ても、NISAのように売れません。手元の現金が薄い月に、掛金だけ増やすと家計が先に壊れます。
- NISAの余り。当サイトの順番は、NISAが先、余力でiDeCoです。年間の非課税枠がまだ空いているなら、流動性のある箱を先に埋めるほうが、途中で現金が要る月に強いです。
- 自分の上限。第2号は、企業型DCの事業主掛金やDB等の他制度掛金相当額を差し引きます。マッチング拠出を使っているとiDeCoの掛金は出せません(併用不可)。「62,000円まで出せる」と決めつけないでください。
この3つを飛ばして「上限が上がったから満額」にすると、節税の数字だけが先行します。控除は魅力です。流動性のコストもセットで見てください。
改正後の上限(ざっくり)
公式や運営管理機関の表を、読者向けに短くするとこうです。執筆時点の案内に基づきます。改定があり得る前提です。
- 第1号・任意加入: 月額75,000円(国民年金基金・付加保険料と合算)
- 第2号(会社員・公務員): 月額「62,000円−企業型DC事業主掛金−DB等の他制度掛金相当額」(千円未満切捨て)。企業年金が無い人は月62,000円が目安
- 第3号: 月額23,000円のまま(今回の引き上げ対象外)
- 第5号加入者(新設): 70歳未満まで加入できる区分。掛金上限は第2号に近い計算
加入可能年齢の話(第5号)は、60歳以降の継続・新規の話です。いま掛金を増やす話とは別ルートです。混同しないでください。
手数料の注意(2027年1月引落から)
国民年金基金連合会の手数料の取扱いも変わります。金額は税込105円から120円へ。課金対象も「掛金を出した月だけ」から「毎月」になります。年単位拠出で回数を減らして手数料を抑える、という技は効きにくくなります。増額の判断に、この固定費も入れてください。信託銀行側の手数料は運営管理機関の案内で確認してください。
事前受付でやる/やらない
やる側です。
- すでに毎月定額で拠出している
- 改正前の上限を超える額まで増やしたい
- 2026年12月分(2027年1月引落)から反映したい
- 手元とNISAを見たうえで、増額分が余力だと確認できた
やらない/急がない側です。
- 改正前の上限の範囲内での変更だけ(通常の変更手続きで足りる)
- 減額や据え置き
- 第3号(今回の上限引き上げ対象外)
- 現金が薄い、NISA枠がまだ空いている
- マッチング拠出とiDeCoのどちらに寄せるか、勤務先の案内がまだ出ていない
事前受付はキャンセルできない、と案内している運営管理機関もあります。書類を出す前に、変更後の金額を確定してください。書面の締切に間に合わなくても、2026年12月以降のe-iDeCo等で手続きできるケースがあります。反映月がずれることがあるので、自分の運営管理機関のFAQが正です。
会社員が特に確認すること
企業型DCやDBがある人は、差し引き後の枠が思ったより小さいことがあります。事業主掛金が厚いと、iDeCoの余力がほぼゼロになる例も公式の計算例にあります。マッチング拠出を始めるとiDeCoの掛金は止まり、差止分の追納はできません。勤務先がマッチングを勧めてきたら、いまのiDeCo掛金をどうするか先に決めてください。
公務員も「他制度掛金相当額」の差し引きがあります。「会社員より枠が広い」とは限りません。
増額するなら、口座の手続きは分けて考える
まだiDeCoが無い人は、増額の話より先に加入です。松井証券なら、総合口座とiDeCoは別手続きです。同時開設はできない、と公式FAQにあります。すでに松井でiDeCoをやっている人は、運営管理機関の案内に沿って掛金額変更(事前受付)だけ進めれば足ります。
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総合口座がまだ無い人は、証券口座を先に開くルートもあります。iDeCoの申込自体は総合口座なしでも進められますが、ポイントや残高一覧は証券側の登録後です。
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まとめ
9月の事前受付は、「12月から増額したい人」向けの窓口です。上限が上がるから満額、ではありません。現金、NISAの余り、自分の差し引き後の上限、この順です。
第3号は今回の引き上げ対象外です。会社員は企業型・DB・マッチングを先に確認してください。手数料は2027年1月引落から120円・毎月課金側に寄ります。数字と締切は、自分の運営管理機関のページが正です。古い記事やSNSの「月6.2万円まで出せる」は、差し引きを無視していることがあります。
加入・口座の話は松井のiDeCo側へ。保険の箱とiDeCoを同じ「積立」で厚くしないでください。保障が要る話は保険、流動性と控除の話はNISAとiDeCo、です。
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