つみたて投資枠の「債券解禁」はいつからか。2026年にできること

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「つみたて投資枠で債券ファンドが買えるようになるらしい」。2026年に入ってから、こういう見出しが増えました。要件の話と、いま証券の画面で買えるかは別です。金融庁の告示では、令和8年(2026年)4月1日から、つみたて投資枠の対象要件が広がっています。一方で、「債券が解禁されたから今日から何でも買える」「個人向け国債がつみたて枠に入る」までは言えません。届出一覧に載り、取扱証券がラインナップした商品だけが対象です。

目次

何が変わったのか(告示の中身)

金融庁は2026年4月1日、「非課税口座に受け入れることができる上場株式等の範囲に関する基準」の一部改正を公表しました。つみたて投資枠まわりで、読者に効くのはだいたい次の三点です。

  • 指定指数に連動しない公募株式投資信託について、主たる投資対象の要件が「主に株式」から「主に株式又は公社債」へ広がった
  • つみたて投資枠の対象となる指数の追加や、一定の株式指数で「他指数との組み合わせ必須」だった要件の見直し
  • 定期売却サービスに限り、通常必要と認められる売買手数料の徴収を可能にする扱い

ここまでが、一次資料に書いてある話です。「神改正」「今日から債券デビュー」といった温度は、告示そのものにはありません。債券中心やバランス型の選択肢を厚くする方向、という整理が近いです。

いま買えるかは、届出一覧で決まる

要件が広がっても、つみたて投資枠で買えるのは金融庁の対象商品届出一覧に載っている商品に限られます。金融庁のページでは、運用会社別・対象資産別の一覧が更新されています。執筆時点(2026年9月)の概要資料では、つみたて投資枠対象は368本(2026年9月7日時点)と整理されています。

分類の見え方は、株式型・資産複合型・ETFといった切り口です。「債券型」と大きく別枠で並んでいる、とは限りません。見出しの「債券解禁」を読んで、証券アプリを開いても該当商品が出てこない、というズレはここで起きます。

なので、実務の確認順はシンプルです。

  1. 金融庁のつみたて投資枠対象商品一覧を見る
  2. 自分の証券会社のNISA画面で、同じ銘柄が買付可能か確認する
  3. 目論見書で、株式・公社債の比率とコストを読む

「記事に債券と書いてあったから買えるはず」は、根拠になりません。

よくある三つの誤解

  1. 要件拡大=いま全社で債券単独が買える
    告示の適用と、各社のラインナップは別です。取扱がない証券では、画面に出ません。
  2. 個人向け国債や「国債NISA」と同じ話
    個人向け国債がNISAで買える、相続税まで非課税、といった話題は別ルートです。要望や法案の整理と、つみたて枠の投信要件は混ぜないでください。
  3. 解禁を待つあいだ、積立を止めてよい
    枠は暦年です。商品の追加を待つ空白は、積立の機会を空ける側に効きます。いまのつみたて枠で回している投信を、見出しだけで止める必要はありません。

成長投資枠との役割分担

「債券を増やしたい」が目的でも、つみたて投資枠だけを見る必要はありません。成長投資枠では、もともと債券寄りの投信やETFを扱える証券があります。つみたて枠の追加を待つあいだに、成長投資枠側で同じ目的を満たせるかを先に確認した方が早いケースもあります。

ただし、枠を埋めること自体が目的化しないでください。生活防衛資金、数年以内に使うお金、リスクを取れるお金、を分けたあとに、どの枠のどの商品かを決める順です。商品の解禁ニュースは、その順番を飛ばす材料にはなりません。

もう一つ。アクティブ型の「公社債にも投資できる」要件と、指定インデックスの債券指数ファンドは、並び方が違います。画面のカテゴリ名だけで判断せず、目論見書の投資対象と連動指数を読んでください。

なぜ2026年のうちに口座と枠の使い方を整えるのか

2026年のうちに効くのは、「新商品を今すぐ買う」ことより、買う器と確認の癖を先に作ることです。一覧は更新されます。2026年9月7日時点で368本、という数字も、次の更新で動きます。数字そのものを暗記するより、「公式一覧→証券画面→目論見書」の順を自分の手で一度通す方が早いです。

また、成長投資枠ではもともと債券寄りの投信を扱えるケースがあります。つみたて枠の話だけを読んで、「NISA全体で債券が初めて解禁」と読むと、いま持っている成長投資枠の中身とズレます。枠の種類を分けて見てください。

  • つみたて投資枠:長期の積立・分散に適した一定の投信(届出制)
  • 成長投資枠:上場株式や投信など、別ルール

「債券を増やしたい」が目的なら、つみたて枠の新商品待ちだけでなく、いまの配分・生活防衛資金・いつ使うお金かを先に書く方が先です。商品の追加は、そのあとです。

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まとめ

つみたて投資枠の対象要件は、2026年4月1日適用の告示で「主に株式又は公社債」へ広がっています。いま買えるかは、金融庁の届出一覧(執筆時点の概要では2026年9月7日時点で368本)と、自分の証券の取扱で決まります。個人向け国債の話や、枠の当年復活の要望とは別物です。

見出しの「解禁」で積立を止めたり、未確認の商品を急いで買い足したりする必要はありません。一覧と画面を一度突き合わせてから動いてください。

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参考:金融庁「非課税口座に受け入れることができる上場株式等の範囲に関する基準」の一部改正について(令和8年4月1日)、金融庁「つみたて投資枠対象商品」(一覧・概要、2026年9月7日時点の資料)。対象本数やラインナップは更新されます。2026年9月時点の整理です。

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