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大和コネクト証券は2026年10月5日、T&Dフィナンシャル生命保険と共同で「コネクトのつみたて応援保険」の提供を始めました。病気やケガで所定の障害・介護状態になったとき、三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)で所定の状態になったとき、ベーシックプランでは死亡したときにも、まとまったお金が出る団体保険です。受け取ったお金を、積立投資に回す予定だった資金に充てる使い方を想定しています。
名前に「つみたて」と入っていますが、大和コネクト証券の公式ページには「積立・貯蓄を目的とした商品ではございません」「運用成果を保障するものではありません」と書かれています。読むときは、給付が出る「所定の状態」の条件と、その条件に当たらない場面を先に押さえると整理しやすくなります。
何が始まったか:提供開始日・2社の役割・スマホ完結
提供開始は2026年10月5日です。大和コネクト証券が保険契約者(団体)になり、T&Dフィナンシャル生命が引受保険会社として保障を引き受けます。被保険者は、大和コネクト証券に口座を持っている人です。T&Dフィナンシャル生命の重要事項説明書では、保険の種類は「無配当特定疾病障害介護保障保険(団体型)」と書かれています。
申込みは取引アプリ「コネクト」の「さがす>サービス>保険>月々の保険料をチェックする」から始めます。生年月日・性別・プラン・毎月の積立金額を選んで保険料を試算し、メール認証、加入者情報の入力、内容確認、クレジットカード情報の入力まで、スマートフォンで完結します。医師の診察は不要ですが、健康告知は必要です。
加入できるのは、大和コネクト証券の口座を持ち、保険開始日時点で満20歳〜満80歳の人です。公式ページには、まいにち投信・クレカ積立・ひなツミ(ひな株つみたて)を使っていなくても申し込める、と書かれています。NISA口座の有無は加入条件として挙げられていません。
NISA口座は2026年6月末で3,000万を超えました(NISA口座が3,000万を超えた。2026年6月末の数字で見る順番)。積立を長く続ける人が増えるなかで、積立を続けられなくなる場面に保険で備える仕組みを、証券会社の側が用意した形です。
主な仕組み(公式の記載)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 保険の種類 | 無配当特定疾病障害介護保障保険(団体型) |
| 保険契約者/引受保険会社 | 大和コネクト証券(団体)/T&Dフィナンシャル生命 |
| 加入できる人 | 大和コネクト証券の口座を持つ、満20歳〜満80歳の人 |
| 保障期間 | 5年〜30年(最長90歳まで) |
| 保険期間・更新 | 保険期間は1年で、保障期間中は自動更新。更新日は毎年10月1日 |
| 保険料 | 月払。被保険者本人名義のクレジットカード払い。更新のたびに年齢などで計算し直す |
| 保障の開始 | 申込日の翌々月1日(加入日)。がんは加入日から数えて91日目から |
| 給付の受け取り方 | 一括(一時金)。給付金の受取人は被保険者本人 |
| 支払先 | 公式のよくある質問では「お客さまの銀行口座」 |
| 解約払戻金・配当 | 解約払戻金なし、無配当 |
| クーリング・オフ | 対象外 |
| 生命保険料控除 | 対象(2026年10月現在の公式の記載) |
受け取ったお金の使い道を積立やNISAに限る、という記載は、公式ページと重要事項説明書には見当たりません。給付金は銀行口座に入るので、積立に回すかどうかは受け取った本人が決めることになります。
給付が出る「所定の状態」を先に見る
この保険で一番大事なのは、どの状態になれば給付が出るかです。公式ページと重要事項説明書の条件を、プラン別に並べます。
| 給付事由 | 公式の条件(要約) | ベーシック | シンプル |
|---|---|---|---|
| がん(悪性新生物) | 加入日から91日目以後に、生まれて初めてがん(悪性新生物)と診断確定された | 対象 | 対象 |
| 急性心筋梗塞 | 加入後に発病し、その治療を目的に所定の手術を受けた、または入院が継続して20日に達した | 対象 | 対象 |
| 脳卒中 | 加入後に発病し、その治療を目的に所定の手術を受けた、または入院が継続して20日に達した | 対象 | 対象 |
| 障害 | 加入後の病気・ケガで、国民年金法に基づく障害等級2級以上の状態と認定された | 対象 | 対象 |
| 介護 | 加入後の病気・ケガで、公的介護保険の要介護認定を受け、要介護2以上と認定された | 対象 | 対象 |
| 死亡 | 保険期間中、上の給付金を受け取る前に死亡した | 対象 | 対象外 |
がんの条件:悪性新生物が対象、91日目から
約款が対象とする「がん」は悪性新生物です。約款の対象となる病気の一覧と性状コードの定義には、上皮内新生物(いわゆる上皮内がん)は含まれていません。上皮内新生物と診断されても、この保険の「がん」には当たらないと読めます。
がんの保障は、加入日から数えて91日目に始まります。その前日までにがんと診断確定された場合は給付の対象外です。この場合、診断確定の日から180日以内に申し出ると、その加入は無効になり、保険料に相当する額が払い戻されると書かれています。
急性心筋梗塞・脳卒中の条件:手術か、継続20日の入院
急性心筋梗塞と脳卒中は、加入後に発病したことが前提です。そのうえで、治療を直接の目的として所定の手術を受けるか、入院が継続して20日に達したときに給付の対象になります。発病しただけ、あるいは手術をせず入院が20日に届かない場合は、条件を満たしません。
約款では、脳卒中はくも膜下出血・脳内出血・脳梗塞を指します。所定の手術は、開頭術・開胸術・開腹術・ファイバースコープ手術・血管やバスケットカテーテル手術で、吸引・穿刺などの処置や神経ブロックは除かれます。退院から30日以内に同じ病気で再入院した場合は、継続した1回の入院とみなす決まりもあります。
障害・介護の条件:公的制度の「認定」が入口
障害・介護の給付は、本人や医師の判断だけでは出ません。国民年金法に基づく障害等級(1級または2級)に該当すると認定されること、または公的介護保険で要介護2〜5と認定されることが条件です。障害等級3級や要介護1は、この条件に入りません。
認定を受けるには公的制度の手続きが必要で、認定までに時間がかかる場合もあります。公的介護保険は、要介護認定を受けられる年齢や原因が制度で決められているため、若い世代では障害等級のほうが入口になる場面が多いと考えられます。
給付は1回で、出たら契約は終わる
いずれかの給付金が支払われると、その人の契約はその給付事由に該当した時点にさかのぼって消滅します。あとから別の所定の状態に当たっても、重ねて給付は出ません。ベーシックプランの死亡保険金も、給付金を受け取る前に死亡した場合が対象です。
給付額は加入からの年数で減っていく
給付額は、加入時に決めた基準金額から、経過した年数に応じて一定の割合で減っていく仕組みです。重要事項説明書の計算式は「基準金額×(1−経過年数÷保障期間の年数)」です。同じ資料の例では、保障期間15年・基準金額540万円で、加入から6年目(経過年数5年)に給付事由に当たると、支払額は360万円になります。
大和コネクト証券の公式ページでは、給付額は「保険対象積立金額(毎月の積立金額×12)」に基づいて計算し、加入時の金額が基準になると説明されています。公式の試算例では、毎月3万円・保障期間20年で「最大7,200,000円」、毎月4万円・保障期間10年で「最大4,800,000円」と表示されています。どちらも、毎月の積立金額×12か月×保障期間の年数と同じ額です。
公式ページの事例では、毎月4万円・25年の保障で加入し、2年後にがんと診断されたケースで、約1,100万円(残り23年分の積立資金に相当)を受け取ったとしています。給付額は「この先、積み立てるはずだった残りの期間ぶん」に近い考え方で、加入から年数がたつほど小さくなります。
あとから積立額を増やしたり減らしたりしても、基準金額は自動では変わりません。積立額に合わせて保険金額を減らしたい場合は、保険マイページで減額の手続きができます。減額した部分の払戻金はありません。基準金額は12万円以上4,000万円以下(100円単位)です。
ベーシックとシンプルの違い
2つのプランの違いは、死亡保障があるかどうかです。がん・急性心筋梗塞・脳卒中と障害・介護の条件は、どちらも同じです。
| 項目 | ベーシック(死亡保障付) | シンプル(死亡保障なし) |
|---|---|---|
| 三大疾病・障害・介護の給付 | あり | あり(条件は同じ) |
| 死亡保険金 | あり(給付金を受け取る前の死亡) | なし |
| 死亡保険金の受取人 | 配偶者または2親等内の血族から指定 | なし |
| 公式例:30歳女性・毎月3万円・保障期間20年 | 月々2,570円(最大7,200,000円) | 月々2,280円(最大7,200,000円) |
| 公式例:40歳男性・毎月4万円・保障期間10年 | 月々2,980円(最大4,800,000円) | 月々2,440円(最大4,800,000円) |
公式例の保険料は初年度のもので、40歳男性の例は「まいにち投信で2,000円ずつ、毎月20営業日」と仮定した数字です。保険料は毎年10月1日の更新日に、その時点の年齢などで計算し直されるため、更新のたびに変わります。公式の早見表では、同じ積立額・保障期間でも年齢が上がるほど保険料が高くなり、60歳では保障期間30年の欄は設定がありません。自分の条件での保険料は、公式の見積もりで確認できます。
加入後のプラン変更はできません。変えたい場合は、一度解約して新たに加入し直す必要があり、そのときは改めて告知が必要です。告知の内容によっては加入できないことがあり、新しく加入した日より前に発病した病気は対象外になる可能性がある、と公式ページは注意しています。
死亡保障が要るかどうかは、すでにある死亡保険や住宅ローンの団体信用生命保険で、残された家族の分がどこまで手当てされているかによって変わります。
積立が止まる場面と、この保険が届く範囲/届かない範囲
積立が止まる理由は、健康のことだけではありません。この保険が対象にするのは、所定の状態に当たった場合だけです。場面ごとに並べます。
| 場面 | この保険 | 理由 |
|---|---|---|
| 加入91日目以後に、初めてがん(悪性新生物)と診断確定 | 対象 | 三大疾病の条件に当たる |
| 上皮内新生物と診断 | 対象外 | 約款の対象の一覧に含まれていない |
| 加入から90日以内にがんと診断確定 | 対象外 | がんの保障は91日目から |
| 急性心筋梗塞・脳卒中で所定の手術、または継続20日以上の入院 | 対象 | 三大疾病の条件に当たる |
| 急性心筋梗塞・脳卒中で、手術がなく入院も20日未満 | 対象外 | 手術か継続20日入院が条件 |
| 三大疾病以外の病気やケガで入院・休職 | 認定に至らなければ対象外 | 障害等級2級以上か要介護2以上の認定が条件 |
| 障害等級3級、要介護1と認定 | 対象外 | 条件は障害等級2級以上・要介護2以上 |
| 失業・転職・収入減・家計の事情 | 対象外 | 所定の状態に当たらない |
| 加入前から患っていた病気が原因 | 原則対象外 | 加入後に発病した病気が前提(約款に所定の例外あり) |
| 死亡(給付金を受け取る前) | ベーシックのみ対象 | シンプルは死亡保障なし |
このほか、障害・介護の給付には、故意または重大な過失、犯罪行為、泥酔や無免許・酒気帯び運転中の事故、薬物依存などの場合に支払わない決まりがあります。死亡保険金は、加入日から1年以内の自殺などが支払わない場合として挙げられています。細かな条件は重要事項説明書と約款が基準です。
給付が出るのは重い状態に限られる一方、入院が短い、休職したが認定には届かない、といった「積立は止まるが条件には当たらない」場面は残ります。そうした場面の資金は、生活防衛資金や他の保険・公的制度で考えることになります。
すでに入っている保険・公的制度との重なり
この保険の給付事由は、ほかの保険や公的制度と重なる部分があります。重なり自体が問題というわけではなく、同じ状態で何が、どの形で出るかを並べると判断しやすくなります。
- 医療保険:入院や手術のたびに給付が出る仕組みが一般的です。この保険は入院日数に応じて出るものではなく、所定の状態で1回、一括で出ます。重なるのは、急性心筋梗塞・脳卒中の入院・手術の場面です。公的な高額療養費と医療保険の関係は高額療養費が変わったあと、医療保険をどう見直すかで整理しています。
- がん保険・三大疾病(特定疾病)保険:診断時の一時金を出す商品は、この保険と仕組みが近くなります。上皮内新生物の扱いや、心筋梗塞・脳卒中の入院日数・手術の条件は商品ごとに違うため、条件を横に並べて比べると重なり方が見えます。
- 就業不能保険・収入保障保険:働けない状態や死亡のときに、月々の形で受け取る商品が多くあります。この保険は一括で、加入からの年数で給付額が減ります。「働けない状態」の定義も商品ごとに違うため、同じ状態で両方が出るとは限りません。
- 死亡保険・団体信用生命保険:ベーシックの死亡保障と重なります。
- 公的制度:会社員などが加入する健康保険の傷病手当金は、病気やケガで仕事を休んだ間の所得を補う仕組みです。障害年金は、この保険の障害の条件と同じ国民年金法の障害等級を使います。公的介護保険の要介護認定も、この保険の介護の条件そのものです。
保険料は生命保険料控除の対象と公式に書かれています(2026年10月現在)。ほかの生命保険と合わせた控除の見方は生命保険料控除が6万円になる人・ならない人。2026年分で先に見る順番にまとめています。
申し込む前に公式で確認すること
- 自分の年齢・性別・積立額・保障期間での月々の保険料(初年度)と、毎年10月1日に保険料が変わること
- 最大の保障額と、加入からの年数で給付額が減っていく計算
- 告知の5項目(最近の健康状態、過去5年以内の病気、がん、健康診断・人間ドックでの指摘、身体の障害・介護状態)に当てはまるものがないか
- 保障の開始が申込日の翌々月1日で、がんは加入日から91日目からになること
- 上皮内新生物が対象外であることと、急性心筋梗塞・脳卒中は「手術か継続20日の入院」が条件であること
- 障害・介護は、障害等級2級以上・要介護2以上の「認定」が条件であること
- 死亡保障が要るか(ベーシックかシンプルか)。加入後のプラン変更はできない
- 保険料は本人名義のクレジットカード払い(VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club)
- 大和コネクト証券の口座を休止・閉鎖すると、この保険は続けられないこと
- 解約払戻金がなく、クーリング・オフの対象外であること
- 給付金の支払先が銀行口座であること
- すでに入っている医療保険・がん保険・就業不能保険・死亡保険との重なり
- 重要事項説明書と約款の「支払わない場合」
出典
- 【大和コネクト証券のお客さま専用】コネクトのつみたて応援保険 | 大和コネクト証券
- 大和コネクト証券、資産形成の継続をサポートする新サービス「コネクトのつみたて応援保険」の提供を開始 | 大和コネクト証券(2026年10月5日)
- 大和コネクト証券、資産形成の継続をサポートする新サービス「コネクトのつみたて応援保険」の提供を開始(T&Dフィナンシャル生命 ニュースリリース、PDF)
- T&Dフィナンシャル生命 | コネクトのつみたて応援保険 – 商品について
- 無配当特定疾病障害介護保障保険(団体型) 重要事項説明書(契約概要)・約款(T&Dフィナンシャル生命、2026年9月版、PDF)
- 大和コネクト証券、資産形成の継続をサポートする新サービス「コネクトのつみたて応援保険」の提供を開始:時事ドットコム(PR TIMES配信)
いま入っている医療保険・がん保険・就業不能保険と、この保険の条件を並べて重なりを確かめたい場合は、証券を持って保険相談窓口で整理してもらう方法もあります。
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注意・免責
本記事は、2026年10月6日時点で大和コネクト証券とT&Dフィナンシャル生命が公開している情報をもとに、商品の仕組みを整理したものです。保険への加入や見直し、特定の金融商品の購入を勧めるものではなく、投資助言でもありません。給付の条件や支払わない場合の詳細は、重要事項説明書と約款が基準です。保険料・給付額・税の取扱いは変わることがあるため、申し込む前に公式ページと申込画面で確認してください。


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