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2023年までのNISA(一般NISA、いわゆる旧NISA)で2022年に買った商品は、2026年12月末で非課税で持てる期間が終わります。売らずに持ち続けた分は、2027年の初めに特定口座などの課税される口座へ自動で移ります。
10月末から11月にかけて、SMBC日興証券や楽天証券などが、年内に売る場合の期限や、移すときの値段の決まり方を案内しています。制度のルールと各社の案内を、確認できた範囲で並べます。
決まったこと:2022年分の一般NISAは2026年末で非課税期間が終わる
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 2023年までのNISA(一般NISA)で2022年中に買った商品 |
| 非課税で持てる期間 | 買った年から5年間。2022年分は2026年12月末まで |
| 期間が終わった後 | 特定口座(ない場合は一般口座)へ移る。手続きは不要 |
| 移る日 | 翌年(2027年)の1月1日付 |
| 移った後の取得価額 | 2026年の年末最終営業日の時価(買ったときの値段ではない) |
| 新しいNISAへの移し替え(ロールオーバー) | できない |
| 移った後の値上がり益・配当 | 課税される(税率は本来20.315%) |
つみたてNISAは非課税で持てる期間が20年なので、2022年分は2041年末までです。今回の話は一般NISAのほうです。
2024年から始まった今のNISAとは別の扱いで、金融庁の案内では、2023年までのNISAで持っている分は、今のNISAの生涯投資枠1,800万円とは別枠で管理されます。移っても、今のNISAの枠が減ったり増えたりはしません。
移るときの値段が「取得価額」になる
課税口座へ移った後に売ると、年末の時価から売った値段までの差に税金がかかります。日本証券業協会の資料には、次のような例が載っています。
| 買ったときと年末の値段 | 移った後の取得価額 | 移った後に売った値段 | 税金の扱い |
|---|---|---|---|
| 120万円で買い、年末に150万円 | 150万円 | 200万円 | 50万円が課税の対象 |
| 120万円で買い、年末に70万円 | 70万円 | 120万円 | 50万円が課税の対象 |
2つ目の例のように、買った値段と同じ120万円で売っても、年末に値下がりしていた場合は、そこからの戻り分に税金がかかります。また、NISA口座の中で出た損失は、ほかの口座の利益と相殺(損益通算)できない、と松井証券の案内にあります。
年内に売る場合の期限(各社の案内)
NISA口座のまま売りたい場合は、売った代金の受け渡しが2026年中に終わっている必要があります。注文した日ではなく受け渡しの日で決まるので、期限は年末より前になります。
| 金融機関・商品 | 年内に受け渡しを終えるための目安 |
|---|---|
| 楽天証券・国内株式 | 12月28日(月)15:30まで |
| 楽天証券・米国株式 | 12月25日(金)日本時間7:00まで |
| 楽天証券・投資信託(受け渡しが6営業日後のもの) | 12月23日(水)15:30まで |
| SMBC日興証券 | 12月30日(水)までに受け渡しが終わる売却が必要。受け渡しが2027年1月4日以降になる売却は課税口座での売却扱い |
| りそな銀行(投資信託) | 解約を申し込んでから代金が入るまで4〜8営業日程度 |
楽天証券は、売った代金でその年のNISAの枠を使って買い直したい場合は、さらに1週間ほど早めに売る必要があるとしています。投資信託は商品ごとに受け渡しの日数が違うため、持っているファンドの受け渡し日を個別に確かめることになります。
このほか、楽天証券の案内には次の注意点があります。
- 取得価額は12月30日の終値で、外国株式は12月30日の為替レートで計算する
- 同じ銘柄を複数の年に買っている場合は、古い年の分から売られる(先入れ先出し)。受け渡しが翌年になると、2023年に買った分が売られて、2022年分は課税口座へ移る
- 貸株サービスを使っていると、株主優待や配当を受け取れないことがある
- 一般口座へ移った場合は、確定申告が必要になる
SMBC日興証券は、2027年1月中旬に「非課税期間終了に伴うNISA口座内払出通知書」を送るとしています。ジュニアNISAの2022年分は、2027年1月1日時点で18歳以上の人は課税口座への払い出しの対象で、18歳未満の人は継続管理勘定という別の枠へ移り、払い出しはされません。
決まっていないこと・案内にないこと
- 移るときの値段そのもの:取得価額は年末の時価で決まるため、今の時点ではわかりません。
- 投資信託ごとの最終の売却期限:ファンドによって受け渡しの日数が違い、表の日付はあくまで目安です。SBI証券は、商品ごとの期限を個別の画面で確認するよう案内しています。
- 外国株式・外国の投資信託の為替レート:年末のレートで計算されるため、まだ決まっていません。
- 受け渡しが翌年になった売却の細かい扱い:SMBC日興証券は課税口座での売却扱いになるとしたうえで、詳しくは後日案内するとしています。
- 表にない金融機関の期限:口座のある金融機関の案内で、個別に確かめる必要があります。
年内に確かめる順番
- 証券会社や銀行のサイトで、2022年に買った一般NISAの商品が残っているかを見る(SBI証券は「口座管理」→「口座(NISA)」→「旧NISA口座管理」)
- 残っている商品ごとに、今の評価額と買ったときの値段を控えておく(移った後は、買ったときの値段を画面で確かめられなくなる会社があります)
- 持ち続けるか、年内に売るかを決める。売る場合は、商品ごとの受け渡し日から逆算して注文日を決める
- 特定口座を持っているか確認する。ない場合は一般口座へ移り、確定申告が必要になる
- 2027年1月に届く払出通知書や取引報告書で、移った後の取得価額を確かめる
今のNISAの生涯投資枠の数え方は楽天証券のNISA生涯投資枠表示の記事に、売った分の枠が戻るタイミングはNISAの枠が当年中に戻るかの記事にあります。NISA口座の利用状況はNISA口座が3,000万を超えた記事に、証券会社ごとの違いは新NISA口座の比較の記事に、2027年から始まるこどもNISAの払い出しのルールはこどもNISAの金融機関変更の記事にあります。
出典
| 資料 | 発表・更新 | 確認日 |
|---|---|---|
| 日本証券業協会「2023年までのNISAについて」 | 随時更新 | 2026-11-05 |
| 日本証券業協会「非課税保有期間終了後についてのお知らせ」(PDF) | 随時更新 | 2026-11-05 |
| 金融庁「NISAを知る」 | 随時更新 | 2026-11-05 |
| SMBC日興証券「【NISA】2026年末の非課税保有期間終了に伴う課税口座への払出しについて」 | 2026年10月29日 | 2026-11-05 |
| SMBC日興証券「NISA(2023年まで)」 | 随時更新 | 2026-11-05 |
| 楽天証券「NISAロールオーバー制度が終了 旧NISAの非課税期間が終わるまでにやっておくこと」 | 随時更新 | 2026-11-05 |
| SBI証券 よくあるご質問(旧NISAの非課税期間終了) | 随時更新 | 2026-11-05 |
| SBI証券 よくあるご質問(旧NISA口座管理) | 随時更新 | 2026-11-05 |
| 松井証券 よくあるご質問(NISAの非課税期間終了後の取扱い) | 随時更新 | 2026-11-05 |
| りそな銀行「NISA非課税期間終了時の取扱いについて」 | 随時更新 | 2026-11-05 |
| 三菱UFJ信託銀行「非課税期間終了に関するご留意事項」(PDF) | 2026年版 | 2026-11-05 |
松井証券で一般NISAを持っている場合の扱い
松井証券の案内では、2022年分の一般NISAは、期間内に売らなければ12月末で課税口座へ移り、手続きはいりません。移った後は、買ったときの取得価額や取得日を松井証券のサイトでは確かめられなくなるため、年内に控えておくと安心です。郵送で払出通知書が届くのは、一般口座へ移った場合だけです。
松井証券ではNISA口座での株式の売買手数料は無料です。ジュニアNISAから今のNISAやこどもNISAへの移し替えはできない、とも案内しています。口座の内容は、松井証券の公式サイトで確認できます。
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注意・免責
本記事は2026年11月5日時点で確認できた金融庁、日本証券業協会、SMBC日興証券、楽天証券、SBI証券、松井証券、りそな銀行、三菱UFJ信託銀行の公式な案内をもとにしています。売却の期限や払い出しの扱いは金融機関や商品ごとに異なり、今後変わることがあります。年末の時価や為替レートによって、移った後の取得価額や税金は変わります。手続きの際は、必ず口座のある金融機関の最新の案内を確認してください。特定の金融機関や商品、売却・保有の判断を勧めるものではありません。


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