メガバンクとゆうちょの普通預金金利が年0.5%に(11月2日・9日)。100万円の利息の変化と、定期預金・中途解約・個人向け国債の見方(2026年)

※本記事には広告(PR)が含まれます。

三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行は2026年9月18日、円普通預金の金利を2026年11月2日から年0.40%→年0.50%に引き上げると発表しました。ゆうちょ銀行も同じ日に、通常貯金を11月9日から年0.400%→年0.500%にすると公表しています。日本銀行が9月の金融政策決定会合で政策金利を「1.0%程度」から「1.25%程度」に引き上げたことを受けた改定です。一方で、各行とも定期預金(定期性貯金)の引き上げは「確定次第知らせる」としていて、10月21日時点では新しい金利と時期が出ていません。普通預金に置いたままでいくら変わるのか、定期預金を組む・自動継続する前に何を見るか、税金と預金保険の扱いを、各行の公表資料で順番に整理します(2026年10月21日確認)。

目次

11月に普通預金の金利が上がる銀行と日付

各行の発表を並べると次のとおりです。金利は年率・税引前です。

銀行 対象 改定前 改定後 適用開始日 定期預金について
三菱UFJ銀行 円普通預金(スーパー普通預金〈メインバンク プラス〉にも適用) 0.40% 0.50% 2026年11月2日(月) 9月18日の発表では触れられていない
三井住友銀行 円普通預金 0.400% 0.500% 2026年11月2日(月) 引き上げを予定。商品・金利・適用日は確定次第知らせる
みずほ銀行 円普通預金 0.400% 0.500% 2026年11月2日(月) 引き上げを予定。確定次第知らせる
ゆうちょ銀行 通常貯金・通常貯蓄貯金 0.400% 0.500% 2026年11月9日(月) 定期性貯金も引き上げを予定。確定次第知らせる
楽天銀行 円普通預金(マネーブリッジ利用者は優遇金利) 0.40% 0.50%(マネーブリッジ:残高1,000万円まで0.58%、超えた分0.52%) 2026年11月2日(月) 9月18日のお知らせでは触れられていない
SBI新生銀行 円普通預金(個人・スタンダード〜プラチナステージ) 0.40% 0.50%(ダイヤモンドステージは0.55%) 2026年10月13日(火)(適用済み) 9月18日のリリースでは触れられていない

出典:三菱UFJ銀行「円普通預金金利の改定について」、三井住友銀行「各種預金金利の変更について」、みずほ銀行・みずほ信託銀行「円預金金利の改定について」、ゆうちょ銀行「貯金金利の引き上げについて」、楽天銀行「円預金金利の改定について」、SBI新生銀行「個人のお客さま向け円普通預金の金利改定について」(いずれも2026年9月18日公表、2026年10月21日確認)。

みずほ銀行は、円貯蓄預金も11月2日から引き上げます(10万円未満0.800%→1.000%など。2026年12月13日まで実施している「金利2倍」キャンペーン中の金利で、キャンペーン後の金利は公式ページで確認が必要です)。ゆうちょ銀行の通常貯蓄貯金は、2025年5月2日で新規申し込みの受付を終えています。

背景にある日本銀行の決定は、2026年9月17・18日の金融政策決定会合で、短期金利(無担保コールレート・オーバーナイト物)の誘導目標を「1.0%程度」から「1.25%程度」に引き上げたものです。日本銀行は同じ資料で「経済・物価・金融情勢に応じて、引き続き政策金利を引き上げ」るとしていますが、次の時期は示していません。ゆうちょ銀行も、次回の金利改定時期は「未定」と答えています。

普通預金に置いたままで、利息はいくら変わるか

普通預金の金利は変動金利なので、手続きをしなくても適用開始日から新しい金利で計算されます。ゆうちょ銀行は、すでに預けている通常貯金にも11月9日以降は引き上げ後の金利を適用すると説明しています。仮に同じ残高を1年間置いた場合の利息を、税引前と税引後(20.315%差し引き)で並べると次のとおりです。

残高 年0.40%(税引前) 年0.40%(税引後の目安) 年0.50%(税引前) 年0.50%(税引後の目安) 税引後の差
100万円 4,000円 約3,188円 5,000円 約3,985円 約797円
300万円 12,000円 約9,563円 15,000円 約11,953円 約2,390円
1,000万円 40,000円 約31,874円 50,000円 約39,843円 約7,969円

当サイトによる試算(1年間同じ残高・同じ金利が続くと仮定。国税・地方税それぞれ円未満切り捨てで計算。銀行の端数処理で数円ずれることがあります)。実際の普通預金の利息は毎日の最終残高で計算され、金利は途中で変わることがあります。

利息が口座に入る時期は銀行ごとに決まっています。三井住友銀行の普通預金の商品説明書では、毎年2月と8月に利息を決算し、毎日の最終残高(1,000円未満の日は利息なし)について1年365日の日割りで計算するとしています。11月2日以降の引き上げ分は、2027年2月の利息から反映される計算です。ほかの銀行の決算月は、各行の普通預金の説明書で確認できます。

「決済用普通預金」にしている口座は利息がつかない

普通預金を「決済用普通預金」に切り替えている場合は、無利息です(三井住友銀行の円預金金利ページの注記)。決済用預金は、無利息であるかわりに預金保険で全額保護される預金です。金利が上がっても、この設定の口座には利息はつきません。以前に設定を変えた覚えがある口座は、通帳やアプリで種類を確認しておくと、あとで「金利が上がったのに利息がない」と迷わずにすみます。

定期預金の金利は、まだ普通預金と同じ水準のものがある

11月2日以降、メガバンクの普通預金は年0.50%になります。一方、10月21日時点の店頭金利では、1年以内の定期預金も年0.50%です。

期間 三井住友銀行 スーパー定期(300万円未満) 三菱UFJ銀行 スーパー定期(300万円未満) ゆうちょ銀行 定期貯金
1か月〜6か月 0.500% 0.50% 0.500%
1年 0.500% 0.50% 0.500%
2年 0.650% 0.65% 0.650%
3年 0.800% 0.80% 0.800%
5年 1.000% 1.00% 1.000%
10年 1.250% 1.25% 1.250%

出典:三井住友銀行「円預金金利」(2026年10月21日現在)、三菱UFJ銀行「円預金金利」(2026年10月21日現在)、ゆうちょ銀行「金利一覧」(2026年10月19日現在)。いずれも2026年10月21日確認、年率・税引前。みずほ銀行の定期預金金利は、公式ページを当サイトの環境から取得できなかったため載せていません。

普通預金が0.50%になると、1年以内の定期預金に移しても金利は同じで、お金を動かせなくなる分だけ不便になります。しかも三井住友銀行・みずほ銀行・ゆうちょ銀行は定期の引き上げを予定していると公表しています。定期預金は預け入れた時点の約定利率が満期まで続く固定金利(三井住友銀行のスーパー定期の説明書)なので、新しく組む場合や、満期・自動継続が近い場合は、新しい店頭金利の発表を確かめてから決めても遅くはありません。

自動継続の定期預金は、継続した日の店頭金利で次の期間が始まります(同説明書)。満期が11月以降なら、引き上げ後の金利で継続される可能性があります。いつの店頭金利が適用されるかは満期日しだいなので、通帳やアプリで満期日を先に確認しておきます。

定期預金を途中で解約すると、利息はどうなるか

すでに組んでいる定期預金を、より金利の高い商品に移したくなることもあります。満期前の解約は「中途解約利率」で利息が計算されます。三井住友銀行のスーパー定期(単利型)の説明書では、約定期間が1か月以上3年未満の場合、次のとおりです。

預けていた期間 適用される利率
6か月未満 解約日の普通預金の利率
6か月以上1年未満 約定利率×50%
1年以上3年未満 約定利率×70%

出典:三井住友銀行 商品説明書「自由金利型定期預金(M型)<単利型>(スーパー定期<単利型>)」(2026年8月17日現在、2026年10月21日確認)。約定期間が3年以上の定期は、期間ごとにより細かい割合(10%〜90%)が決められています。

この説明書には、「約定利率×○%」が解約日の普通預金の利率を下回るときは、普通預金の利率で計算する、とも書かれています。たとえば約定利率0.50%の1年定期を7か月で解約すると、0.50%×50%=0.25%ですが、解約日の普通預金が0.50%なら0.50%で計算される、ということです(当サイトによる当てはめ)。普通預金の金利が上がると、中途解約で失う利息は小さくなる場合があります。ただし、2年以上の定期で中間利払いを受けている場合は、払いすぎた分を元金から差し引くと注意書きがあります。中途解約利率の決め方は銀行と商品ごとに違うので、解約する前に自分の銀行の説明書か窓口で確認してください。

利息にかかる税金と、手続きの要不要

預金の利息には20.315%(所得税・復興特別所得税15.315%、住民税5%)がかかり、受け取るときに差し引かれます。国税庁は、預貯金の利子は源泉徴収で納税が終わる「源泉分離課税」で、確定申告をすることはできないと説明しています。利息が増えても、会社員の年末調整や確定申告で何かを書き足す必要はありません。

国税庁のタックスアンサー(令和8年4月1日現在法令等)によると、令和8年度税制改正で2027年(令和9年)分から防衛特別所得税が設けられ、復興特別所得税の税率が下がりますが、合計の税率は変わらないとされています。身体障害者手帳の交付を受けている人、遺族年金を受け取れる妻である人などは、元本350万円までの利子が非課税になる「マル優」を使える場合があります。

預金保険で守られる範囲

金融庁によると、利息のつく普通預金や定期預金(一般預金等)は、預金者1人あたり1金融機関ごとに合算して、元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。それを超える部分は、破綻した金融機関の財産の状況に応じて支払われ、一部支払われない可能性があります。当座預金や利息のつかない普通預金(決済用預金)は全額保護です。

1つの銀行に1,000万円を超えて置いている場合は、普通預金の金利が上がるのを機に、口座の分け方を見直すきっかけにもなります。同じ銀行の別の支店の口座は合算される点に注意してください。

11月2日・9日の前に、通帳とアプリで確かめる順番

  1. 口座の種類を見る。普通預金か、決済用普通預金か。決済用なら利息はつきません。ゆうちょ銀行は通常貯金か、通常貯蓄貯金か。
  2. 生活費の何か月分を普通預金に置くか決める。病気や失業、急な出費に備えるお金は、金利よりもすぐ引き出せることが優先です。普通預金の金利が0.50%になれば、この部分にも少しずつ利息がつきます。
  3. 定期預金の満期日と継続方法を確認する。自動継続か、満期で普通預金に入金されるか。満期が近いものは、定期の新しい店頭金利の発表を確かめてから扱いを決めます。
  4. 中途解約を考えるなら、説明書の中途解約利率を見る。預けた期間と約定期間で割合が変わります。中間利払いを受けた定期は、元金から差し引かれることがあります。
  5. 1金融機関1,000万円を超えていないか見る。超えている場合は、決済用預金への切り替えや、別の金融機関への分散を検討します。
  6. 数年使わないお金は、預金以外の置き場と並べる。次の節のとおり、個人向け国債や投資信託は、金利の水準もリスクも預金とは違います。

数年使わないお金を、預金以外と並べて見る

普通預金の0.50%は、預金としては高い水準ですが、ほかの置き場と並べると差があります。2026年10月募集の個人向け国債(募集期間10月8日〜30日)の表面利率は、変動10年2.05%、固定5年2.39%、固定3年2.07%です(財務省、令和8年10月15日現在の掲載)。次回の募集は11月9日〜30日の予定です。

置き場 金利・利回り(税引前) 元本 お金を引き出せる時期
メガバンク普通預金(11月2日〜) 年0.50%(変動) 預金保険の範囲で保護 いつでも
メガバンク1年定期(10月21日時点) 年0.50%(固定) 預金保険の範囲で保護 満期。途中解約は中途解約利率
個人向け国債 固定3年(10月募集) 年2.07%(固定) 額面で償還(国が支払う) 発行から1年は原則換金できない。1年後からは直前2回分の利子(税引前)×0.79685を差し引いて換金
投資信託(NISAを含む) 決まっていない 保証されない(値下がりで元本割れあり) 原則いつでも売却できるが、そのときの価格になる

出典:各行の公表資料(上記)、財務省「現在募集中の個人向け国債・新窓販国債」(令和8年10月15日現在)、財務省「個人向け国債」商品概要(いずれも2026年10月21日確認)。

個人向け国債の利率の推移と申し込む前の確認点は、個人向け国債の金利推移と決まり方(毎月更新)にまとめています。一時払の終身保険・養老保険も予定利率が上がっていますが、保険は契約初期費用や解約時の市場価格調整があり、預金と同じようには比べられません。各社の公表値は一時払終身・養老保険の予定利率 各社一覧で確認できます。

金利が上がる時期は、預金・国債・保険・投資信託の話が「利率の高い順」で並べられがちです。それぞれ、いつ引き出せるか、元本が保証されるか、費用がいくらかが違います。使う時期が決まっているお金は預金や国債、10年以上使わないお金の一部はNISAで投資信託、というように、使う時期で分けて考えると決めやすくなります。NISA口座の選び方は新NISA口座の比較で整理しています。

NISAや投資信託の口座を確認したいとき

預金の金利が上がっても、長く使わないお金の一部をNISAで積み立てるかどうかは、別に考える必要があります。投資信託は預金と違って元本の保証がなく、預金保険の対象でもありません。値下がりしても生活に困らない金額かどうかを先に決めてから、口座を選んでください。

松井証券の総合口座は、NISA口座や投資信託の積立を始めるための入り口です。特定の金融商品の購入や、預金からの移し替えを勧めるものではありません。取扱商品や手数料は、申し込む前に公式ページで確認してください。

PR(アフィリエイト) 提携済

松井証券の総合口座を開く

公表からは確認できなかったこと

  • メガバンク・ゆうちょ銀行の定期預金(定期性貯金)の引き上げ後の金利と適用日:三井住友銀行・みずほ銀行・ゆうちょ銀行は「確定次第知らせる」としていて、10月21日時点では公表されていません。三菱UFJ銀行の9月18日の発表は普通預金だけで、定期預金には触れられていません。
  • みずほ銀行の10月21日時点の定期預金の店頭金利:公式ページを取得できず、確認できていません。
  • みずほ銀行の円貯蓄預金の、キャンペーン終了(12月13日)後の金利:リリースでは公式ページで確認するよう案内されています。
  • 次の金利改定の時期:ゆうちょ銀行は「未定」としていて、ほかの銀行の発表でも触れられていません。

まとめ

  • 三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行・楽天銀行は2026年11月2日から、ゆうちょ銀行は11月9日から、普通預金(通常貯金)の金利を年0.40%から年0.50%に引き上げる。SBI新生銀行は10月13日から0.50%。手続きは不要。
  • 100万円を1年置いた場合の利息は、税引後で約3,188円から約3,985円に増える(当サイト試算)。決済用普通預金は無利息のまま。
  • 10月21日時点で、メガバンクとゆうちょの1年以内の定期預金は年0.50%で、普通預金と同じ。定期の引き上げは予定と公表されているが、金利と時期は未定。
  • 定期の中途解約利率は銀行の説明書で決まっていて、三井住友銀行のスーパー定期では普通預金の利率が下限。中間利払いを受けた定期は元金から差し引かれることがある。
  • 利息は20.315%の源泉分離課税で確定申告は不要。預金保険は1金融機関ごとに元本1,000万円と利息まで。数年使わないお金は、個人向け国債やNISAと、引き出せる時期と元本の扱いを並べて決める。

出典

本記事は、各銀行の2026年9月18日の公表資料と金利ページ・商品説明書、日本銀行・国税庁・金融庁・財務省の公表内容をもとにした一般的な情報の整理です(2026年10月21日確認)。金利は変動し、各行の判断で変更されることがあります。利息の金額は当サイトによる試算です。特定の金融機関・金融商品の利用や、預金の解約・移し替えを勧めるものではありません。お手続きの前に、各金融機関の最新の金利と商品説明書を確認してください。

【PR】お金の相談をする(無料)

提携:かながわFP相談所

【PR】本記事にはアフィリエイト広告を含みます。紹介する商品の契約は各社・提携FPを通じて行います。本サイトは保険募集を行いません。

変額保険・投資信託は元本が保証されず、解約控除や運用実績により損失が出る場合があります。記載は情報提供であり、個別の助言ではありません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次