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楽天証券は2026年10月20日、NISAの「生涯投資枠」の利用状況を10月25日からログイン後の画面に表示すると案内しました。これまで画面で見られたのは、その年の年間投資枠(つみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円)の使い方が中心でした。10月25日からは、生涯で使える1,800万円のうち、これまでにいくら使ったか、積立の予定を含めるといくらになるかも並んで表示されます。
生涯投資枠は「買ったときの金額(簿価)」で減り、売ると翌年に戻る枠です。口座の評価額や、これまでに入金した金額とは数字が合わないことがあります。
決まったこと(楽天証券の案内)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開始日 | 2026年10月25日(日) |
| 見る場所 | ログイン後「NISA」タブ →「NISA利用履歴」 |
| 「合計」で分かること | 生涯投資枠1,800万円のうち、つみたて投資枠・成長投資枠でこれまでにいくら利用したか |
| 「利用予定額」をオンにすると | 当年の積立予定額を含めた生涯投資枠が表示される |
| 翌年分の積立予定 | その年の12月1日時点で、翌年分の積立予定額も生涯投資枠に反映される |
| 過去の年間投資額 | 「NISA年間投資額」タブで、過去のNISA取引分を確認できる(楽天証券での買付分のみ) |
| 他社から移管した口座 | 移管した時期によって、生涯投資枠が表示されるタイミングが異なる |
| 画面 | 案内の画面はイメージで、今後変更の可能性がある |
注意したいのは、10月25日に変わるのは表示だという点です。NISAの枠のルールそのものは変わりません。表示が始まる前に買った分も、これまでどおり生涯投資枠を使っています。
生涯投資枠の数え方(制度のルール)
| ルール | 内容 |
|---|---|
| 年間投資枠 | つみたて投資枠 年120万円+成長投資枠 年240万円=合計 年360万円 |
| 生涯投資枠(非課税保有限度額) | つみたて投資枠と成長投資枠の合計で1,800万円 |
| 成長投資枠の上限 | 1,800万円のうち、成長投資枠で使えるのは1,200万円まで |
| 何で数えるか | 購入時点の金額(簿価)。値上がり・値下がりした評価額では数えない |
| 売却したとき | 売った商品の簿価の分だけ、翌年以降に枠を再利用できる |
| 再利用するときの上限 | 枠が戻っても、年間投資枠360万円を超えては買えない |
| 2023年までのNISA(旧NISA)の保有分 | 1,800万円の外枠で管理される |
楽天証券の案内には、100万円で買った商品を80万円で売っても120万円で売っても、翌年に戻る枠は購入時の100万円で、利益分や損失分は考慮されない、という例が載っています。評価額が1,800万円を超えていても、簿価の合計が1,800万円に届いていなければ枠は残っている、ということです。
表示の数字が「投資した金額」と合わないとき
楽天証券は、生涯投資枠の数字が実際に投資した金額と違う主な理由として、次の3つを挙げています。
- 購入手数料は枠の計算に含まれない
- 平均取得価額の端数が切り捨てられる
- コーポレートアクション(株式分割など)で取得価額が調整される
つみたて投資枠の「使い切り設定」で年間枠を使い切ったはずなのに、残り額が出ることもあるそうです。使い切り設定は実際の受渡金額で計算され、生涯投資枠は手数料の除外や端数の切り捨てで計算するため、計算方法が違うと説明されています。差が出ても、表示の誤りとは限りません。
決まっていないこと
- 売った年のうちに枠を戻す見直し … 金融庁の令和9(2027)年度税制改正要望に入っている段階で、決まった改正ではありません(2026年10月22日時点)。いまは売却した翌年以降に戻るルールのままです。要望の中身はNISAの枠が「当年中に戻る」?の記事で整理しています。
- 他社から移管した口座の表示時期 … 楽天証券は「移管した時期によって表示のタイミングが異なる」としています。自分の口座がいつ表示されるかは、楽天証券の案内ページのリンク先で確認が必要です。
- 画面の見た目 … 案内の画面はイメージで、変更の可能性があると書かれています。
確認する順番
- 10月25日以降に「NISA利用履歴」を開く … 「合計」で、つみたて投資枠・成長投資枠それぞれの利用額と、1,800万円の残りを書き出す
- 成長投資枠の残りを別に見る … 生涯の合計に余裕があっても、成長投資枠は1,200万円までです。成長投資枠を多く使っている人はこちらが先に埋まります
- 「利用予定額」をオンにする … 今年の積立設定を含めた数字を見て、年末までにいくら枠を使う予定かを確かめる。12月1日以降は翌年分の積立予定も加わります
- 年間投資枠との関係を見る … 生涯枠が残っていても、1年で買えるのは360万円までです。積立設定が年120万円(つみたて投資枠)を超えていないかも確かめる
- 売却を考えているなら、戻る時期を確かめる … 売った簿価の分が戻るのは翌年以降です。今年中に同じ金額を買い直せる前提で計画しない
- 他社から移した人は表示の時期を確かめる … 表示がまだの場合でも、それまでの購入分は枠を使っています
NISA口座全体の数字の動きは、NISA口座が3,000万を超えた、の記事で2026年6月末の調査結果をもとに整理しています。
まとめ
- 楽天証券は2026年10月25日から、「NISA利用履歴」で生涯投資枠1,800万円の利用状況を表示する
- 「利用予定額」をオンにすると当年の積立予定を含めた数字が出て、12月1日時点で翌年分の積立予定も反映される
- 生涯投資枠は簿価で数え、成長投資枠は1,200万円まで。売ると簿価分が翌年以降に戻る
- 手数料の除外や端数の切り捨てで、投資した金額と表示がずれることがある
- 売った年のうちに枠を戻す見直しは要望段階で、決まっていない
出典
| 資料 | 発表・更新 | 確認日 |
|---|---|---|
| 楽天証券「NISA生涯投資枠の表示開始をお知らせします!(2026年10月25日~)」 | 2026年10月20日 | 2026年10月22日 |
| 楽天証券「NISA/新NISA」(非課税枠の再利用のQ&A) | 記載なし | 2026年10月22日 |
| 金融庁「NISAを知る」 | 記載なし | 2026年10月22日 |
記事の表示機能は楽天証券のサービスです。下のリンクは松井証券の総合口座の案内で、記事で取り上げた表示機能を示すものではなく、特定の金融機関や口座の開設先を勧めるものでもありません。
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注意・免責
この記事は2026年10月22日時点の公表資料をもとにした一般的な情報の整理です。特定の商品や金融機関をすすめるものではありません。NISAで買う商品は元本が保証されず、値動きで損失が出ることがあります。手続きの前に各社の公式情報と、金融庁のNISA特設ページを確認してください。


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