第三の選択肢?変額保険とは!
資産形成の無料セミナーなどに参加をしたことをこの記事を読んでいる方にいますか?
その中でiDeCo、つみたてNISAと並んでよく挙げられるのがこの変額保険というものです。
大抵、無料セミナーは銀行、証券会社、保険会社などが絡んでいることが多いのでこちらが並ぶことが多いのですが、今回はこの中から比較的、標準的?な変額保険の一つであるあんしん生命から販売されているマーケットリンクという商品に触れたいと思っています。
まず変額保険とはなにか?
変額保険とは簡単にいうと投資信託と死亡保険が合体したものと思ってもらうと分かりやすいです。
もちろん、年金タイプなどそれだけではないですが今回はスタンダードなものに絞って解説するのでそう覚えてもらって結構です。
マーケットリンクの特徴
それでは早速、商品について触れていきたいと思います。
参照:https://www.tmn-anshin.co.jp/kojin/hengaku/marketlink/
上記のようにこの保険には満期というものが存在します。
つまりそして、通常この形の保険は満期の際に受け取ることのできる金額と死亡保険が同一というのが従来の形に多いものでした(円建て養老保険)ただ、昨今の低金利の影響により、保険で資産形成を行いたいという声に応える為に考えられたのがこう言った、変額保険となります。
図を見てわかる通り、加入した際の死亡保険は加入時の額が最低保証されます。これは増えることがあっても減ることはありません。
また、外貨建てとは違い円建てですので日本円での受け取りとなる為、もらえる金額が最低確定している点がわかりやすいのが特徴です。
一方で積立金、というものが記載されていると思いますが(ぐにゃぐにゃしたやつですね)こちらは投資信託を用いた運用の成績によって、金額が毎日変動します。
そして、満期の時に運用成績が良ければ払い込んだ保険料以上の額がもらえますし、運用成績が悪ければそれを下回る。つまり元本割れ。ですね。
運用に使用される投資信託
この保険の運用商品は8種類の中から1%単位で自分で選ぶことができます。特徴として一部を除き全て「インデックスファンド」を中心に構成されています。
このインデックスファンド、聞いたことあるよ。という方も多いかもしれません。
実は金融庁は基本的にインデックスファンドによる積立を推奨しており、この保険はそれに沿った運用方法を選ぶことでできる限りの元本割れリスクを軽減しようという考えが練られています。
この保険のメリット
最近のYoutubeや書籍などではこう言った保険ではなく資産形成はiDeCoやつみたてNISAを使用すべきという意見が多数あります。
むしろ、保険屋さんですらそれをあえて推奨して来るぐらいです。私ももちろんその考えが元にありますが
ではこの保険にメリットはないのでしょうか?
保険ですので通常の投資とは違ったメリットがもちろん存在します。それについて触れたいと思いますね。
- 死亡保障が存在する。・・・当たり前ですが投資にはありません。保険だけの機能です。
- 特約により払込免除特約が付帯可能。・・・実はガン(悪性新生物)などになった際に払込不要にも関わらず死亡保障も運用もどちらも継続して行われるという特徴があります。もちろん、絶対、ガンになる自信がある人はいませんがこれは払い続ける必要があるつみたてNISAなどとは大きな違いです。
- 一時払い終身保険への変更が可能。・・・これは通常満期により死亡保障が消滅しますが終身保険に変更することで一生涯の保険として持っておくことが可能になります。
- 一時払い介護保障付終身保険保険への変更が可能。・・・上記3に似ていますがこちらは終身保険プラス要介護2以上、もしくは保険会社所定の介護状態になった場合、保険金が支払われるというものです。人生長生き時代に死んだ時のお金よりも介護のお金がかかる。そんな時の準備としてこの機能を使うことでカバーすることができます。
これらが簡単なこの保険の通常の投資やiDeCo、つみたてNISAなどにはない保険ならではの制度でしょう。
もちろん、何度も言うように運用だけであればNISAなどを活用すべきですし、死亡保障であれば定期保険などをおすすめしますがこう言ったものがあると知っておくことは選択肢を増やす意味で大切なことだと思います。また、保険会社も顧客のニーズに合わせた商品改定を日々行なっていますので実は20、30年後この保険がお宝保険と呼ばれる日が来るかもしれませんね。
この保険のデメリット
もちろん、デメリットもお伝えしておかなければフェアではないのでそちらも記載させていただきますね。メリットと含めて参考にしてみてください。
- 手数料がかかる。・・・当たり前ですが保険料・管理手数料・投資信託の信託報酬など一般の投資以上に保険がある分、手数料はどうしても大きくなってしまいます。
- 解約控除がある。・・・実は10年以内に解約を行なってしまうと解約控除と言って実際の積立金から一部早期解約の控除金を取られてしまいます。これらも通常の投資信託にはないので加入時は注意が必要です。
- 元本割れリスクがある。・・・これは投資信託との比較というよりも、通常の円建て終身保険や日本国債、銀行積立との比較になりますが投資要素が絡む保険のためこのリスクは常に付き纏います。それを理解した上で加入をしましょう。
- 保険料払込を怠ると強制的に定期保険に変換されてしまう。・・・実はこの保険、何らかの理由で保険料が複数回引き落としがされなかった場合、積立金から自動的に定期保険(ただの死亡保障)に自動変換されてしまいます。つまりせっかくの積立がパァになってしまうことに・・・一応、元に戻す手段はありますが引き落としには注意が必要です。
- 払込方法がクレジットカードでできない。・・・他社では可能なケースもあるのですがこの保険はそれができません。ポイントを貯めている方はご注意を。
まとめ
ここまで東京海上日動あんしん生命のマーケットリンクについて解説してきましたがあくまでざっと触れた程度です。
シンプルな変額保険ですがやはりこう言った保険の難しいところは選択肢の多さでしょうか?
資産運用や保険はややこしいことがたくさんあるでしょう。
そんな時は一度、ご相談くだされば今の加入保険や薦められている保険など、納得と理解できるまで詳しく解説させていただきますよ。
コメント
コメント一覧 (4件)
[…] […]
[…] […]
[…] […]
[…] […]