マネックス証券は2026年10月20日、「証券総合取引口座」の新規開設受付を一時停止していると公表しました。口座開設システムのうち外部委託先が管理するシステムに、第三者がアクセスを試みた形跡を確認したための予防的措置です。再開時期は決まっていません。SBI新生銀行とイオン銀行の「マネックス証券仲介口座」の開設手続も、10月19日午前5時頃から止まっています。
NISAやこどもNISAをマネックス証券で始めようとしていた人が、いま確かめることと、再開を待つか他社で始めるかを決める順番を整理します。
決まったこと(公表されている内容)
| 項目 | 公表内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 止まっているもの | 「証券総合取引口座」の新規開設受付(当該システムが関連する部分に限る。報道ではWebサイト・アプリからの申込) | マネックス証券(2026年10月20日) |
| 理由 | 口座開設システムのうち外部委託先が管理するシステムに、第三者がアクセスを試みた形跡を確認したため。予防的措置 | マネックス証券(2026年10月20日) |
| 現在の対応 | 専門チームが詳細な調査と安全性の確認を進めている | マネックス証券(2026年10月20日) |
| 再開時期 | 未定。安全性が確認でき次第再開し、見通しはWebサイトで案内するとされる | マネックス証券の説明(報道) |
| SBI新生銀行の仲介口座 | 2026年10月19日5時頃から、パワーダイレクトとSBI新生銀行アプリのマネックス証券仲介口座開設が利用できない。再開時期は分かり次第案内 | SBI新生銀行(2026年10月19日) |
| イオン銀行の仲介口座 | 2026年10月19日午前5時頃から、マネックス証券仲介口座の開設手続を一時休止。再開時期未定 | イオン銀行(2026年10月19日) |
銀行2行の告知は、停止の理由を「マネックス証券において実施されている臨時メンテナンスの影響」と書いています。マネックス証券の10月20日の公表と日付・表現が異なるため、両方を並べて載せています。
公表では触れられていないこと
2026年10月21日時点で確認できた公表には、次の点の記載がありません。書かれていないことは「影響がない」という意味でも「影響がある」という意味でもありません。
- すでに口座を持っている人のログイン・取引・入出金への影響 … 公表では触れられていない
- 個人情報などの流出の有無 … 公表は「アクセスを試みた形跡」の確認と予防的措置の説明で、流出の有無には触れられていない
- こどもNISAの事前申込(10月1日から受付)への影響 … 公表では触れられていない
- 停止前に申込を済ませ、審査中だった人の扱い(再申込が要るか、書類の再提出が要るか) … 公表では触れられていない
この記事では、これらの点を推測では書きません。続報が出たら、マネックス証券の「最新情報」ページの記載で確かめてください。
いま確かめること(申込の途中だった人)
- 自分の申込がどこまで進んでいたかを確かめる … 申込完了メールが届いているか、本人確認書類の提出まで済んでいたか。メールの日時を控えておく
- 申込の経路を確かめる … マネックス証券のWeb・アプリから申し込んだのか、SBI新生銀行やイオン銀行の仲介口座として申し込んだのか。銀行経由なら、その銀行のお知らせページも見る
- 同じ内容で何度も申し込まない … 再開後の扱いが公表されていないため、二重申込になるおそれがある
- 連絡はマネックス証券の公式サイトに載っている窓口から取る … 口座開設の件を名乗るメールやSMSのリンクから手続をしない。ログインはブックマークや公式アプリから行う
- 再開の告知を待つ間に、NISAをどこで使うかの条件(下の表)を整理しておく
待つか、他社で始めるかを決める前に知っておくNISAのルール
判断の分かれ目になるのは、NISA口座を後から別の金融機関に移せるかどうかです。18歳以上のNISAと、2027年1月開始予定のこどもNISA(18歳未満のNISA口座)では扱いが違います。
| 口座 | 金融機関の変更 | 出典 |
|---|---|---|
| NISA(18歳以上) | 年単位で変更できる。変更したい年の前年10月1日からその年の9月30日までに、今の金融機関へ「金融商品取引業者等変更届出書」を出す。ただし、その年分を今の口座ですでに買い付けていると、その年分は変更できない | 国税庁「NISA口座の新規開設又は変更に関する手続等について」 |
| こどもNISA(18歳未満) | 金融機関の変更はできない。他社へ移るには口座を廃止して再開設する。払出し制限の解除前に廃止すると、災害等を除き過去の非課税分も遡って課税 | 日本証券業協会「2024年以降のNISAに関するQ&A」(2026年9月30日改定)Q87・Q88 |
こどもNISAのルールの詳細は、こどもNISAは途中で金融機関を変えられない、の記事で整理しています。
決める順番
大人のNISAを始めたい場合
- いつまでに買い始めたいかを決める … 2026年の非課税枠を今年使いたいのか、2027年1月からでよいのか
- 他のNISA口座の有無を確かめる … NISA口座は1人1口座。他社ですでに開いていれば、マネックス証券へ移すのは変更手続になり、上の表の期限と買付の条件がかかる
- マネックス証券でないと困る理由を書き出す … 使いたいクレジットカード積立、扱う商品、今の家計の口座との連携など
- 理由がはっきりしていて急がないなら、再開の告知を待つ。今年中に始めたい事情が強いなら、他社で開き、後から年単位で移すこともできる。その場合は、移したい年分をその口座で買い付ける前に変更手続をする
こどもNISAを始めたい場合
- 制度開始の時期を確かめる … こどもNISAの買付は制度開始(2027年1月予定)以降で、受付が早いほど早く買えるわけではない
- 18歳未満の間は会社を変えられない前提で選ぶ … 「とりあえず他社で申し込み、後から移す」はできない
- マネックス証券のこどもNISAの流れを確かめる … 同社の案内は「親権者の証券口座 → 子ども名義の未成年口座 → こどもNISA」。親の口座がまだない場合、その最初の段階が今回の停止にかかるかどうかは、公表で確かめる
- すでにマネックス証券で事前申込をした人は、取消しや再申込をする前に、続報と同社からの連絡を確かめる
各社のこどもNISAの受付の流れは、こどもNISA、10月1日から各社受付の記事にまとめています。大人のNISA口座の違いは新NISA口座の比較の記事へ。
まとめ
- マネックス証券は、外部委託先が管理するシステムへの第三者のアクセス試行の形跡を受け、予防的措置として証券総合取引口座の新規開設受付を止めている。再開時期は未定
- SBI新生銀行・イオン銀行の仲介口座開設も、2026年10月19日午前5時頃から止まっている
- 既存口座への影響、情報流出の有無、こどもNISA事前申込への影響は、公表では触れられていない
- 大人のNISAは年単位で金融機関を変えられるが、こどもNISAは18歳未満の間は変更できない。待つか他社にするかは、この違いを前提に決める
出典
- マネックス証券「「証券総合取引口座」の新規開設受付の一時停止について」(2026年10月20日)(2026年10月21日確認)
- SBI新生銀行「【個人のお客さま】マネックス証券仲介口座開設サービスの停止について」(2026年10月19日)(2026年10月21日確認)
- イオン銀行「マネックス証券 口座開設受付等の一時停止について」(2026年10月19日)(2026年10月21日確認)
- 国税庁「NISA口座の新規開設又は変更に関する手続等について」(2026年10月21日確認)
- 日本証券業協会「2024年以降のNISAに関するQ&A」(2026年9月30日改定)(2026年10月21日確認)
- 参考:Impress Watch(2026年10月20日)
この記事は2026年10月21日時点の公表内容をもとにした一般的な情報の整理です。特定の金融機関をすすめるものではありません。受付の再開や手続の扱いは、マネックス証券と各銀行の公式情報で確認してください。


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