必要な期間の死亡保障を合理的に準備できる変額保険
アクサ生命は近年、ユニット・リンクという名の変額保険を中心に販売しています。
初期は変額養老保険のみでしたがユニット・リンクシリーズとして、変額保険に医療や介護など様々な保障を付帯した商品を販売しており、現在では四種類+類似変額保険、二種類が販売されています。
今回はその中から死亡保障を重視した商品について解説します。
定期保険とは?
定期保険ってなんだろう?という方はおられるでしょうか。
よくあるのが、銀行預金の定期預金と似たようなものと、考える人がいるのですが実は大きく違います。
ちなみに変額保険については、下記記事などを参考にしてください。
銀行の定期保険はお金を貯める目的で加入するものですが、保険の定期は一部の例外を除いて通常、死亡保険をメインとした掛け捨て保険であることが一般的です。
つまり、満期になるとお金が増えて返って来る定期預金と違い、満期になると契約が消滅し、お金は返ってこないものが定期保険となります。
変額保険とセットになると何が違う?
通常の定期保険は解約返戻金が一切ないタイプのものと、満期を迎えると無くなるが、保険期間中には一部、解約返戻金が存在する保険との、二つに分けることが出来ます。
今回の商品は後者に該当します。
ただ、そこに変額保険要素がからむことで、少し違った特長がでてきます。
つまり、変額保険をセットとすることで、通常の定期保険より保険料が割安になる。
ということです。
ユニット・リンク定期の具体的なイメージ
イメージ図で示されている様に、契約にはまず、満期が存在します。
例として契約日時点での年齢が30歳、満了が60歳とします。すると、契約時点でまず、死亡保険金が決定します。こちらに関しては運用成績関係なく、最初に決定した金額が最低保証されます。
また、運用が好調で積立金が保険金支払い時に、基本保険金額を上回っていた場合には、大きい方が優先されます。
そのため、掛け捨ての死亡保険として子供が小さく、これから学費など大きな負担が、かかってくる家庭など、被保険者に万が一があった時にも遺族がお金の面で困らないように加入する保険となります。
また、子供がいなくても、配偶者が専業主婦(主夫)で収入に不安がある場合、加入を検討しても良い保険です。
ただし、通常の定期保険と大きく異なる点が存在します。
上図にも記載がありますが、契約から10年以内に解約を行った場合には、解約控除が積立金から引かれます。
これは変額保険によくある特長であり、通常の定期保険ではまずみられない点です。
そのため、10年以内に解約の可能性がある場合には、加入をおすすめできません。
また、10年以内での保険の加入を検討している場合には、短期契約が可能な他の保険を検討する。もしくは通常の定期保険を解約前提で、加入することをすすめます。
また、高度障害保険金が無い点も定期保険との違いとも言えるでしょう。
通常の定期保険では高度障害保険金があることが一般的なため、同じテーブルで比較した時に、保険料が安かったからと選択し、後で後悔することを避けるためにも、この点はよく確認しましょう。
※ただし、高度障害に対しての保険料払込免除はあります。
参考: 高度障害保険金(公益財団法人生命保険文化センター)
運用について(特別勘定)
変額保険ですので、積立金を運用する商品を選ぶことが出来ます。
特別勘定にて運用される商品は、12種類の中から自分で選択することになりますが、選べる最大数は10種類となっています。
また、商品に関しては契約後に変更することが可能です。
ちなみに運用商品に関しては、他のユニット・リンクシリーズと共通のものとなっています。
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加入すべきか?
積立目的の変額保険が多い中、掛け捨ての定期保険に変額保険を組み合わせた、このユニット・リンク定期ですが、私としてはそれほど魅力は薄いと感じています。
まず、定期保険そのものの重要性は生命保険の中でも、上位と私は考えています。
その上で、こちらの保険をおすすめしない一番の理由として、定期保険の充実度があることです。
実は定期保険の分野に関しては他社含め、近年、数多くの良い商品が販売がされており、わざわざ、中途半端なこちらの商品に入るメリットは無いのでは?というのが私の考えです。
まとめ
ここまで、アクサ生命のユニット・リンク定期について、解説してきましたが如何だったでしょうか?
定期保険も変額保険も使い方次第では、決して不要な保険とは言い切れません。特に定期保険に関しては、生命保険の中でも重要度の高い保険だと、私は考えています。
しかし、この保険のように、保険商品がミックスされることで、わかりにくい構造になっていることも多く判断に迷う人も多いでしょう。
そういった場合は専門家への相談をしましょう。
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