メットライフ生命のUSドル建終身保険 ドルスマートSのメリットとデメリットを解説

外貨建て保険
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USドル建終身保険 ドルスマート S 積立利率変動型終身保険(米国通貨建 2002)

昔からメットライフ生命はドル建商品を長年販売しており、その中でもこちらのドルスマートSは長く販売しています。

特にいっときのドル建保険ブームの際には学資保険のかわりとして、かなりの数が販売されています。
現在もそれは変わらず、教育資金や老後資金積立と万が一の死亡保障を円建よりも利率の良い、米ドル建で案内という点では、同じです。

今回はこちらの商品のメリットとデメリットをみながら商品内容を解説します。

終身保険とは?

終身保険とは、その名前の通り「終身に渡って保障を行います」というものです。
つまり、保険金の支払いが発生する、途中解約する、といったことが無い限り、万が一の死亡保障をずっと保障します。と捉えることが出来る保険となっています。

こちらの保険は主に二つの理由で加入することが多いです。

・お葬式費用目的
・貯蓄目的

こちらのドルスマートSも上記の二点を目的として案内されることが多いでしょう。

円建終身保険ではなく米ドル建終身保険に加入するメリット

円建終身保険よりも米ドル建終身保険の方が積立利率が高いことにより下記のメリットを受けることが出来るからです。

・積立利率が高いことにより円建よりも安い保険料で大きな保障を購入出来る。
・積立利率が高いことで死亡保障や・解約返戻金で受け取る金額が円建よりも期待できる。

主にこれらがあげられます。
どちらも日本と米国の金利の格差からくる問題であり、保険料の運用に用いられる、高い金利を維持し続ける米国債と、低金利の日本国債との差が原因となっています。

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USドル建終身保険 ドルスマート Sの特長と強み

それではドルスマートSの特長と強みを解説します。

・円建終身保険よりも高い積立利率

・最低積立利率2.5%を保証


・特約により、介護や三大疾病にも備えることが出来る。


・契約可能年齢が6歳から80歳と幅広い。


・10年払込などを選択することで学資保険代わりとして使用出来る。

メリットについて解説します。

図をみて分かる通り、こちらの保険は積立利率が変動します。ただし、2.5%が最低限保証されているのでそれを下回ることはありません。(2023年現在)、逆に積立利率が上がり、当初の予定額よりも保険金額や解約返戻金を多く受け取ることが出来る可能性があります。

この積立利率の高さから、学資保険が販売停止や返戻率の低下が進む中で、選択肢として変額保険と並び、主力商品として販売されています。

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USドル建終身保険 ドルスマート Sのデメリット

ここではデメリットを解説します。

大まかに下記があげられます。
・払込の際も受け取りの際も為替の影響を受ける。
・手数料が外貨預金などに比べて高い。
・あくまでも最低保証は米ドル建てのため、円建てでは元本割れを起こす可能性がある。
・予定利率は上がることもあるが、最低の2.5%が継続する可能性がある。
・早期解約は元本割れを起こす可能性が高い。

一番のデメリットは払込中も受け取り時も為替の影響を受けるということでしょうか。ただ、これはメリットになる場合もあることから判断に困る点です。
理想としては、払込期間中は円高、保険金受取りや解約返戻金受取りのときは円安となりますが、実際にはそれほど上手くいくと言うことはなく、完全に真逆になることもある。

そのため、お金が必要なときに必要な金額を満たしていないという、保険としての機能を失っている可能性もありえることから、万が一に備えるという使い方には向かない商品です。

USドル建終身保険 ドルスマート Sは保険だけれども投資商品

円建ての積立保険商品が販売停止や、値上げが行われるなかで、保険料が安く、高い利回りを期待できる外貨建て保険は魅力ある商品です。
選択肢として検討することは決して間違いではないです。ただし、万が一の必要保障などを日本円で決まった額を受け取りたいという人には向いていない商品です。受取金額など、不確定な要素があることを理解した上で、お金を貯める、増やす、ということを考える場合には、NISAやiDeCoなど他の方法と比較し、無理のない範囲で加入を行いましょう。

また、すでに加入をされている人も、見直しすることで収支の改善や、必要な保障を再確認出来る可能性があります。
リクルートが運営する家計見直しに特化したFP無料相談などを利用することも一つの手段です。一度、検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

元生損保取扱保険代理店勤務
保有資格
AFPファイナンシャルプランナー
国家資格キャリアコンサルタント

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