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iDeCo(個人型確定拠出年金)は、2026年12月1日に制度が変わります。会社員などの掛金の上限が引き上げられ、60歳以上70歳未満の一部の人も加入できるようになります。
この改正の準備のため、2026年11月にiDeCoへ新しく加入を申し込む場合は、いつもと違うスケジュールになる金融機関があります。11月の後半に申し込むと「12月加入」として扱われたり、新規申込の受付そのものを一時的に止めたりする例が出ています。
締め切りや扱いは申し込む金融機関(運営管理機関)ごとに違います。11月4日時点で各社が出している案内を並べると、次のとおりです。
決まったこと:11月の新規加入の扱い(各社の案内)
| 金融機関 | 11月の扱い | 最初の引き落とし |
|---|---|---|
| 野村證券 | 11月中に加入したい場合の期限は11月10日(火)野村證券 iDeCo受付センター必着。11月11日〜30日の受付分は12月受付扱い | 12月加入として、1月に1か月分を引き落とし予定 |
| SBI証券(書類) | 11月6日(金)〜11月30日(月)に書類が届いた場合は12月加入 | 1か月分のみ1月に引き落とし |
| SBI証券(WEB申込) | 11月20日(金)〜11月30日(月)に申し込んだ場合は12月加入 | 1か月分のみ1月に引き落とし |
| 滋賀銀行 | 新規申込の受付を11月11日(水)〜11月30日(月)停止。12月1日(火)に再開 | 案内には記載なし |
いつもなら、月の締め日を過ぎてから月末までに申し込んだ分は「その月の加入」になり、翌々月に2か月分の掛金が一度に引き落とされます。野村證券とSBI証券の案内では、今回はこの部分が変わり、11月の後半に受け付けた分は12月加入になります。そのため、最初の引き落としは1月の1か月分だけになります。
野村證券は、国民年金基金連合会の処理の状況によっては引き落としの開始月が遅れる場合がある、とも書いています。
11月に申し込む分は、改正前の上限で考える
野村證券の案内には「2026年11月に申し込む場合、掛金の拠出限度額は法改正前の限度額が適用される」とあります。改正前と改正後の上限は次のとおりです。
| 区分 | 改正前 | 2026年12月以降 |
|---|---|---|
| 自営業など(第1号被保険者) | 月6万8,000円 | 月7万5,000円(国民年金基金・付加保険料と合算) |
| 会社員・公務員(第2号)で企業年金などがない | 月2万3,000円 | 月6万2,000円 |
| 会社員・公務員(第2号)で企業年金などがある | 月5万5,000円−他制度の掛金相当額(上限2万円) | 月6万2,000円−他制度の掛金相当額(2万円の上限は撤廃) |
| 専業主婦・主夫など(第3号) | 月2万3,000円 | 変更なし |
| 60歳以上70歳未満で国民年金被保険者でない人(第5号・新設) | — | 月6万2,000円−他制度の掛金相当額 |
改正後の上限は「2026年12月分の掛金(2027年1月26日引き落とし)」から使えるようになります。松井証券やりそな銀行も同じ時期を案内しています。
改正後の内容で新しく加入したい場合(SBI証券の例)
引き上げ後の掛金額で始めたい人や、新しくできる第5号加入者として入りたい人向けに、SBI証券は具体的な受付日程を出しています。
| 方法 | 受付開始 | 加入月と引き落とし |
|---|---|---|
| 書類で申し込む | 10月30日(金)午前1時から書類請求を受付 | 12月4日(金)までに必着なら12月加入・1月引き落とし。12月7日(月)〜30日(水)必着なら12月加入・2月に2か月分 |
| WEBで申し込む | 11月20日(金)午前1時から申込を受付 | 12月17日(木)までなら12月加入・1月引き落とし。12月18日(金)〜29日(火)なら12月加入・2月に2か月分 |
SBI証券では、第4号・第5号の加入者は書面でしか申し込めません。受付開始の時刻は作業の状況で前後することがある、とされています。りそな銀行も、第5号加入者の申込は専用の書式を使う書面のみで、書式の請求は11月20日から、受付は12月1日からと案内しています。松井証券も、第5号の手続きは12月から始めるとしています。
すでに加入している人の掛金の引き上げは別の手続き
ここまでの話は「新しく加入する人」の日程です。すでにiDeCoで掛金を出している人が上限まで増やすには、掛金額の変更手続きが別に必要です。
- e-iDeCo(電子申請) … 12月1日から24日までに手続きすると、2027年1月26日引き落とし分から変わる(SBI証券、松井証券の案内)
- 書面の事前受付 … SBI証券は10月30日必着、松井証券も10月末で終了。これからは改正後の書類で通常の手続きになる
- 年1回の変更制限 … 2027年11月30日までに、改正前の上限を超える額へ初めて増やす1回は、年1回の制限に数えない特例がある
増額の手続きの流れはiDeCo増額の手続きの記事に、第5号の対象になる人はiDeCo第5号加入者の記事に、掛金をいくらにするかの考え方はiDeCoの掛金増額の記事にあります。
決まっていないこと・案内にないこと
- 11月の扱いを個別に案内していない金融機関もある … 松井証券や楽天証券の制度改正のページでは、11月4日時点で11月の新規加入の締め切りについての記載を見つけられませんでした。扱いは申し込む先に確認が必要です
- 引き落としの開始月 … 野村證券は、国民年金基金連合会の処理状況で遅れる場合があるとしています。「1月に1か月分」はあくまで予定です
- 受付停止期間に届いた書類の扱い … 滋賀銀行の案内には、停止期間中に申込書類が届いた場合にどうなるかは書かれていません
- 11月に出した申込書の掛金額 … 改正前の上限を超える額を書いた申込書がどう扱われるかは、確認した案内には書かれていません
11月にiDeCoを申し込む人が確かめる順番
- 申し込む金融機関のお知らせを見る … 11月の締め切り、受付停止の有無、書類の到着日と申込日のどちらで数えるかを確認します
- 11月加入にするか、12月加入でよいか決める … 野村證券なら11月10日必着が11月加入の期限です。12月加入になると、各社の案内では最初の引き落としは1月に1か月分です
- 掛金額を決める … 11月の申込は改正前の上限が前提です。改正後の上限で始めたい場合は、各社の「改正後の書類」の受付日程を確認します
- 第5号に当たる人は書面で … 60歳以上70歳未満で国民年金に加入していない人は、12月以降の書面での手続きになる例が多いです
- 引き落とし口座の残高 … 最初の引き落としが1か月分か2か月分かで金額が変わります。いつ、いくら落ちるかを確認しておきます
国民年金基金連合会の手数料も、改正にあわせて1回105円から120円になり、2027年1月の引き落とし分から毎月かかる扱いに変わるとりそな銀行が案内しています。運営管理機関や信託銀行の手数料とあわせて、申し込む先の手数料表で確かめてください。
松井証券のiDeCoで12月から取り扱う予定の商品は松井証券のiDeCoに4本追加の記事に、松井証券のiDeCoのしくみはiDeCoは松井証券で足りるのかにあります。
出典
| 資料 | 発表・更新 | 確認日 |
|---|---|---|
| 野村證券「12月法改正に伴う11月加入申出について」 | 2026年10月13日 | 2026-11-04 |
| SBI証券「iDeCo制度改正について」 | 随時更新 | 2026-11-04 |
| 滋賀銀行「個人型確定拠出年金(iDeCo)新規申込の一時受付停止について」 | 2026年10月26日 | 2026-11-04 |
| りそな銀行「iDeCoの2026年12月法改正」 | 随時更新 | 2026-11-04 |
| 松井証券「【iDeCo】掛金拠出限度額・加入可能年齢の引き上げについて(2026年12月施行)」 | 2026年7月31日(8月31日更新) | 2026-11-04 |
| 松井証券 よくあるご質問(iDeCo制度改正) | 随時更新 | 2026-11-04 |
| 松井証券「新規加入方法|iDeCo」 | 随時更新 | 2026-11-04 |
| 厚生労働省「2025年の制度改正」(確定拠出年金) | 随時更新 | 2026-11-04 |
| 確定拠出年金インフォメーション「法改正(2026年12月施行)に伴うiDeCo制度変更のご案内」 | 随時更新 | 2026-11-04 |
松井証券でiDeCoの申込書を請求する
松井証券のiDeCoは、公式サイトから申込書を請求し、届いた書類を記入して返送する流れです。松井証券の案内では、書類の受け入れから国民年金基金連合会の審査を経て手続きが終わるまで1〜2か月ほどかかります。書類に不備があると、さらに時間がかかります。
11月に申し込む場合の加入月や引き落とし月は、松井証券の公式ページでは11月4日時点で個別の案内を確認できませんでした。申し込む前に、松井証券iDeCoサポート(0120-957-372、平日8:30〜17:00)で確認してください。改正後の上限で始めたいときや、第5号として加入したいときも、どの書類をいつ請求すればよいかをあわせて聞いておくと安心です。
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注意・免責
本記事は2026年11月4日時点で確認できた厚生労働省、野村證券、SBI証券、滋賀銀行、りそな銀行、松井証券などの公式な案内をもとにしています。受付の締め切りや加入月、引き落とし月は金融機関ごとに異なり、今後変わることがあります。iDeCoのお金は原則60歳まで引き出せません。申し込みの際は、必ず申し込む金融機関の最新の案内を確認してください。特定の金融機関や商品への加入を勧めるものではありません。


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