ニッセイ・ウェルス生命保険は2026年10月1日から、みずほ証券を通じて一時払の終身保険『ロングドリームNEXT』の販売を始めました。正式名称は「積立金区分型終身保険特約(確定積増型)付指定通貨建特別終身保険」です。米ドル・豪ドル・円から通貨を選び、一生涯の死亡保障を持ちながら、増えた分を「定期受取」か「任意受取」で受け取る仕組みです。
2026年秋は、ゆうちょ銀行の外貨建一時払終身保険やソニー生命の一時払終身保険の再開など、一時払の保険のニュースが続いています。ニュースリリースとその別紙に書かれた内容をもとに、仕組み・条件・リスクと費用を整理し、ほかの2つとの違いを並べます。
発表された内容
ニッセイ・ウェルス生命のニュースリリース(2026年10月1日)によると、この商品は「のこす」と「つかう」の2つの機能を持つ一時払の終身保険です。死亡保障は一生涯続き、相続対策として生命保険を使う場面も想定されています。増えた分の受け取り方は、契約時に次のどちらかを選びます。
| 項目 | 定期受取タイプ | 任意受取タイプ |
|---|---|---|
| 「つかう」部分 | 契約の1年後から毎年、指定通貨建で一定額(定期支払金)を一生涯受け取る | 毎年一定額が特約積立金に加算され、契約の1年後から一部または全部を引き出せる |
| 金額の決まり方 | 定期支払金額=一時払保険料×確定積増率 | 特約積立金の加算額=一時払保険料×確定積増率(積立金はニッセイ・ウェルス生命所定の利率で積み立て) |
| 「のこす」部分 | 死亡保険金は指定通貨建で一時払保険料を最低保証 | 死亡保険金は指定通貨建で一時払保険料を最低保証。受け取っていない特約積立金も死亡保険金として支払う |
| 付加される特則 | 定期支払特則 | ― |
確定積増率は、積立利率・年齢・性別をもとに契約時に決まり、保険期間中は変わりません。具体的な率はリリースに載っていないため、公式で確認してください。解約払戻金額(基本積立金部分)が一時払保険料を上回る場合は、その解約払戻金額が死亡保険金として支払われます。
主な取扱条件
リリースの別紙「商品の特徴」に載っている条件です。申し込む時点の条件は、みずほ証券で受け取る「契約締結前交付書面(契約概要/注意喚起情報)兼商品パンフレット」で確認してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 指定通貨 | 米ドル・豪ドル・円 |
| 契約年齢 | 50歳〜90歳(被保険者の満年齢) |
| 最低一時払保険料 | 米ドル・豪ドル:50,000米(豪)ドル。円:500万円。保険料円入金特約を付ける場合は500万円 |
| 最高保険金額 | 20億円(円換算は契約日が属する年度の同社所定の通貨換算為替レート) |
| 保険期間 | 終身 |
| 告知 | なし |
| 解約払戻金 | あり(市場価格調整を適用) |
| 配当金 | なし |
| 主な付加特約 | 保険料円入金特約、円支払特約Ⅱ、円建終身保険移行特約Ⅱ、年金支払特約、年金移行特約、保険契約者代理特約(指定通貨によって付けられない特約あり) |
この保険は預金とは異なり元本保証はなく、預金保険制度や投資者保護基金の対象でもない、とリリースに明記されています。
リスクと費用(公式の記載)
市場価格調整
解約などの場合には、市場金利の変動に応じた市場価格調整が適用されるため、解約払戻金額などが一時払保険料を下回り、損失が出るおそれがあります。しくみ図では、解約払戻金額(基本積立金部分)への市場価格調整は最長30年間適用されると示されています。
為替リスク
指定通貨が米ドル・豪ドルの場合、為替相場の変動によって、円に換算した保険金などの受取額が、契約時の円換算額の一時払保険料を下回り、損失が出るおそれがあります。外貨で最低保証される死亡保険金も、円で受け取るときの金額は保証されません。
契約時の費用
| 指定通貨 | 契約初期費用(一時払保険料から控除) |
|---|---|
| 米ドル・豪ドル | 一時払保険料の5.0% |
| 円 | 一時払保険料の2.0% |
保険期間中の費用と為替手数料
- 死亡保障に必要な費用は基本積立金から毎月控除されます。契約年齢・性別などで異なり、一律には記載できないとされています。
- 基本積立金の積立利率は、基準金利をもとに契約の締結・維持に必要な費用と死亡保障に必要な費用を差し引いて設定されます。
- 米ドル・豪ドルと円を交換するときは、TTM(対顧客電信仲値)との差額が為替手数料としてかかります。保険料を円で払い込む場合はTTM+50銭、保険金や定期支払金を円で受け取る場合などはTTM−50銭です(2026年4月現在。将来変わることがあります)。
- 保険料を外貨で払い込む場合や外貨で受け取る場合は、金融機関所定の手数料がかかることがあります。
- 年金支払特約・年金移行特約を使うと、年金受取期間中は年金額の1%を上限とする年金管理費などがかかります。
ゆうちょの外貨一時払・ソニーの一時払終身との違い
同じ「一時払の終身保険」でも、通貨と、生きている間にお金を受け取る仕組みが違います。各記事の内容と今回のリリースをもとに並べます。
| 項目 | ロングドリームNEXT(みずほ証券) | ゆうちょ銀行の外貨建一時払(ミライ・レター/明日へのバトン) | ソニー生命 有期払込終身保険の一時払 |
|---|---|---|---|
| 販売開始 | 2026年10月1日 | 2026年10月1日 | 2026年11月2日に一時払を再開 |
| 通貨 | 米ドル・豪ドル・円から選択 | 米ドル/豪ドル(ミライ・レター)、米ドル(明日へのバトン) | 円 |
| 生きている間の受け取り | 定期支払金、または特約積立金の引き出し | 商品ごとに公式で確認(下の記事参照) | 主に死亡保障と解約返戻金 |
| 最低保険料など | 50,000米(豪)ドル/500万円 | どちらも300万円から | 最低保険金額100万円 |
| 為替リスク | 米ドル・豪ドルを選ぶとあり | あり(第1保険期間の死亡保険金は円で最低保証) | なし |
| 市場価格調整 | あり(最長30年) | 商品ごとに公式で確認 | 円建の終身保険。解約返戻率は公式の表で確認 |
ゆうちょ銀行の2商品の詳しい条件や窓口で聞いておきたい点はゆうちょ銀行の外貨建一時払終身保険の記事に、ソニー生命の返戻率表の読み方はソニー生命の一時払終身保険再開の記事にまとめています。
ロングドリームNEXTの特徴は、受取額が契約時に「一時払保険料×確定積増率」で決まり、生きている間に毎年受け取るか積み立てて引き出すかを選べる点です。一方で、米ドル・豪ドルを選んだ場合は円での受取額が為替で変わり、早期に解約すると市場価格調整や契約初期費用の影響を受けます。
みずほ証券で説明を受けるときに確認すること
- 選ぶ通貨での確定積増率と積立利率はいくらか(契約時の設計書で確認)
- 定期受取タイプで毎年受け取る額は、円に換算するといくらになるか。為替手数料(TTM−50銭など)を引いた額か
- 何年目までに解約すると、市場価格調整と契約初期費用で払込額を下回りやすいか
- 死亡保険金の最低保証は指定通貨建であり、円での金額ではないこと
- 円建終身保険移行特約Ⅱや年金移行特約を使う条件と、そのときの費用
- すでに持っている外貨建保険や預金と、通貨・受取時期が重なっていないか
円安のときに外貨建保険をどう扱うかはドル建て保険を解約していい人・残す人でも整理しています。
まとめ
- ニッセイ・ウェルス生命『ロングドリームNEXT』は、2026年10月1日からみずほ証券で販売されている一時払の終身保険
- 通貨は米ドル・豪ドル・円。受け取り方は定期受取(毎年一定額)か任意受取(積立金を引き出し)を選ぶ
- 契約年齢50〜90歳、最低一時払保険料は50,000米(豪)ドルまたは500万円、告知なし
- 米ドル・豪ドルでは為替リスクがあり、解約時は市場価格調整(最長30年)がかかる。契約初期費用は外貨5.0%、円2.0%
- 確定積増率など具体的な率はリリースに記載がないため、契約概要と設計書で確認する


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