個人年金保険による将来の積立
個人年金保険は昔からよく将来の老後を見越した年金の上乗せとして販売されてきました。
しかし、近年では利率の低下から販売停止や旨みが少ないことが多くなっていましたが、ここにきて再ブーム?のようなものがきています。その一つが変額個人年金です。
変額保険の長とも言えるソニー生命
ソニー生命は昔から変額終身保険を販売しており、特に過去の商品では俗にいうお宝保険と言われるほどの実績のある会社です。
そのノウハウを活かして新しく販売開始されたのがこの変額個人年金SOVANIです。
図のように年金保険は毎月(毎年)積立を行い、最終的に年金形式、商品によっては一括受け取りなどをするという積立方式の保険となっていますが、こちらの商品の大きな特徴として受け取る年金額が変動するという点です。それが変額年金保険のもっとも大きな特徴です。
運用商品について
運用によって将来の受け取り額が変動するということですが実際に使用される商品はネットでもパンフレットでも公開されておりインデックスファンドとアクティブファンド共にバランスよく配分されております。
選択に迷った時はライフプランナーやFPなどに相談をして決めると良いでしょう。ただし、投資商品は自己責任ですので最終決断はご本人がしなければいけません。
SOVANIのメリット
ではこの商品のメリットをお伝えしたいと思います。
- 月々3,000円から始めることができる・・・始めやすい金額が特徴です。
- 積立の増額と減額が可能・・・年金保険ということもあるのでしょうが減額はできる保険は多くありますが増額が可能な点は非常に便利かと思います。
- 無告知・・・告知など一切関係なく、加入可能です。
- 7年経過後、払込の停止と再開ができる・・・これは非常に便利な制度です。通常の積立、終身保険などはお金の払込が苦しいなどと言った事情の時、選択肢としては、減額、解約、払い済みという手段が一般的ですがこちらは停止と再開ですのでこのどれにも該当せず、払い込んだ保険料を無駄にすることがありません。例えば、学費などで苦しい時に停止を行い。ある程度余裕が出てきたら再開すると言ったような方法で柔軟にライフプランに対応することができます。
- 年金の支給開始時期を変更できる・・・繰り上げ、繰り下げといったようにその時の状態に合わせて支給開始を変更することができる点でも払込期間中だけでなく受け取り時にも柔軟な対応が可能な点は非常に便利な点ですね。
SOVANIのデメリット
デメリットをきちっと理解することも重要です。なので包み隠さずお伝えします。
- 元本割れリスクがある・・・変額保険である以上運用次第でこの可能性は必ずあります。
- 払込期間中の死亡保障・・・こちらは積立金に準ずるため、運用次第で変化します。
- 解約控除期間がある・・・7年間は解約を行うと解約控除として手数料が差し引かれます。
- 停止と再開は7年後からしかできない・・・非常に便利な制度ですが解約控除が消えるタイミング後、つまり7年目からしか行えません。
- 手数料が保険商品のため、投資信託より高い・・・当然ですが保険ですので単純な運用商品より手数料は多くかかります。
- 変額終身保険と選べる投資信託に違いがある・・・過去にかなりの数値を叩き出した商品はこちらの保険では選択できません。ただ過去のデータですのであまり参考にはならないかもしれませんね。
- 年金生命保険料控除が受けられない・・・通常一定条件を満たすことができればこちらは年末調整などで控除を受けることができますがこちらの商品はうけることができません。あくまで一般枠になります。
まとめ
上記のようにメリット、デメリットの存在するソニー生命の変額個人年金ですがもし今、個人年金保険を検討中でしたら候補の一つにいれてよい商品のうちの一つだと私は考えています。
理由としてはソニー生命の過去の実績や、加入に関するハードルの低さなどでしょうか。
ただ投資性があることやNISAも新制度が始まることからこちらとの比較をした上で用途を考えて加入を検討しましょうね。
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