豪ドル、米ドルでの外貨建て一時払い終身保険、未来を楽しむ終身保険 ターゲットタイプ マニュライフ生命について解説

外貨建て保険
目次

外貨建ての一時払い終身保険というのをご存知でしょうか?

保険商品には外貨で入金したり受け取ったりする商品が存在します。
その中でも一時払い終身保険はまとまったお金を外貨建てで運用しつつ死亡保障を一生涯、保障するという特徴を持っているのですが、この手の商品には実は被保険者が死亡した時の保険金の重要性よりも「資産運用」と「相続対策」という側面が大きくあります。

特に後者の相続対策において一時払い終身保険というものは力を発揮します。
その中でも今回紹介するマニュライフ生命の未来を楽しむ終身保険は運用にもかなり重きを置いた商品な為、一部の方に人気があるので紹介しますね。

もちろん、メリットとデメリット両方をできる限り公平にお伝えしますね。

一時払い終身保険とは?

そもそも名前からなんとなく想像できるかもしれませんがどういったものか分からない人もいるかと思いますので説明しますね。

一時払い終身保険とは一括で保険料を納める代わりに一生涯の死亡保障を得るという保険です。

そのままでは?

そのままなのですが、通常はこれで話は終わりです。
が今回紹介する未来を楽しむ終身保険こちらはこれに外貨建て保険変額保険というものがごっちゃになったなんとも混乱する商品になっています。

外貨建て保険とは?

まず外貨建て保険について説明します。
保険屋さんなどから提案を受けていてすでにご存じの方や聞いたことはあるけれどあまりよく分からないという方もおられると思いますのでできる限り分かりやすく説明しますね。

まず外貨建てつまりは通常の保険は保険金を支払ったり、受けとったりする時に米ドルや豪ドルといった外国の通貨で支払いを行います。基本的に保険では安定通貨と言われる米ドルや豪ドルが使われることが多く、稀にユーロなどが使用されますがほとんどが米ドルと豪ドル商品と言っても過言ではないですね。

これには一応、理由がありますがそれは別記事で説明したいと思います。

なのでここでは外貨建てとは米ドルや豪ドルで保険料を支払ったり、保険金を受け取ったりするんだな。ぐらいに思ってて下さい笑

変額保険とは?

続いて変額保険についてこちらも簡単に説明しますね。

変額保険とは簡単にいうと投資信託、最近だとiDeCoつみたてNISAなどでも聞いたことがあるよ!
という方も多いかもしれませんね。
これと死亡保険を組み合わせた「積立型死亡保険」と思って下さい。

ただ、通常の積立保険と違うのは死亡した時の保険金額や満期金や解約した時の金額が投資信託の運用成績によって変化する。
つまり、「増えたり」「減ったり」するというものです。
こちらも別記事でまた詳しく取り扱いたいと思いますが
「簡単にいうと受け取る金額が投資信託の運用次第で変わる保険と思って下さい」

未来を楽しむ終身保険 マニュライフ生命の特徴

ここまで話が外貨建てと変額保険についてになっており商品解説が全く出てこなかったので「あれっ?」と思った人も多いかもですね。

ただこちらの商品はそれらの要素が全て合わさった少しややこしい商品なので事前に簡単に説明を入れておきました。

ということでお待たせしました。未来を楽しむ終身保険の解説に入りたいと思います。

こちらの商品の特徴は
・一時払い
・外貨建て
・終身保険
・変額保険
ターゲットタイプと定期引き出しタイプの二種類が存在する。
と言った要素がある点が大きな特徴です。
今回はこちらから ターゲットタイプに絞って解説します。

https://www.manulife.co.jp/ja/policyholder/web-yakkan/tanoshimusyushin.html

上記図はマニュライフ生命のサイトよりお借りしたこちらの商品の概要図です。
みてわかる通り契約者は一括払い、例えば1,000万円を入金します。これが外貨に両替されます。

すると、このお金は定額部分と変額部分という二つの部分に分けられてそれぞれ別の運用方法が行われます。

契約段階の利率で定額部分に関しては固定で確実に一時払保険料最低保証割合を保証します。
簡単にいえば1,000万円を110%に増やすことを保証します。という意味ですが注意点としてあくまで外貨建て通貨にての保証であることと、加入時のパーセントを保証しますという点に注意が必要ですね。
最初の時点で「ターゲットとする%を決めて契約する」のでターゲットタイプと呼びます。

一方で変額部分に関してみていきましょう。
こちらはBNPパリバという投資機関が運用している独自の投資信託商品をもとに運用がされ、先ほどの定額部分と違い保証はありません。運用がうまくいけば大きく保険金額や解約返戻金が増えますし、うまく行かなければ保険金額は保証されている外貨での保険金額、解約返戻金は元本を下回る場合があります。

終身保険なのに15年後に満期?

実はこの保険ですが基本的には解約をしない限りは一生涯の保障を約束する終身保険ですが、契約時に設定した15年ごとにターゲット目標値に到達していた場合にはそのまま円建て終身保険へと変換することができます。

また、解約を行うことで増えた運用益を得ることもできるのも魅力の一つです。

円建て終身保険への変換?と聞いてもピンと来ない方も多いでしょう。契約の時に行う、15年目時点での設定目標値は外貨ではなく日本円に変換した際の目標に到達した時点での金額設定となります。

つまり死亡保障として今まで為替レートにより不安定だった受け取り額が円建てで確定するというメリットがあります。

もちろん、人によっては外貨建てで受け取りたいという方もおられるのでメリットと言っていいかは分かりませんが多くの人の場合はそう判断するのではないでしょうか?

また、目標値に到達しなかった場合は運用を継続することも可能ですのでこのまま放っておくことで一生涯の保障として問題なく続いていきます。

そのようにして目標値に到達するか被保険者が死亡、保険解約をするまで続いていくというタイプの保険となっています。

この保険に加入するメリット

回りくどくなりましたがこの保険に加入するメリットや加入した方が良い人をお伝えします。

・外貨建て商品で死亡保障と運用を同時に行えるので円建て商品よりも運用益を期待できる。

・変額部分の運用方法はAIにより上げ相場の時は株などリスクをとり下げ相場を感じると金や国債など
 安全資産に自動的に配分する。

・15年を待たずに目標値に達した場合、自動で円建て終身保険へ移行される。

・外貨ではあるが最低保証がある。

保険の非課税枠に使える。

健康告知が不要。

実は言ってしまうと元も子もないのですがこの保険の最大のメリット、かつ入るべき人は上記の下、二つと言えます。つまり相続対策のための保険ととらえるべき保険でありそれ以外の用途で加入はあまりお勧めしません。

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この保険のデメリット

先にメリットをお伝えしましたがデメリットもお伝えします。

・両替、管理維持・運用手数料などが高すぎるので投資目的としてはパフォーマンスが通常の投資商品より
 劣ってしまう。

・最低保証はあくまで外貨である。

・運用方法が一見すると理にかなっているが機会損失を逃す運用方法とも捉えられる。

・早期解約の場合、解約控除として戻ってくるお金が差し引かれる。

実はメリットでも述べた様に元々、相続対策としての側面の強さがあるため、普通の方は入るメリットはありません。

もし、運用を目的とするのであれば、まずはiDeCoつみたてNISAをすべきですし、死亡保障を求めるのであれば割安な定期保険に加入すべきでは?と考えてしまいます。

特に、運用方法に関してこれは私の考えですのでそうではない。という人もいるかもしれませんが上げ相場で株を購入し下げ相場で安全資産に資金移動するという運用方法はAIが判断するとはいえ確実ではありませんし

本来であれば安く購入できた株を買い逃すことや高値掴みになっているとも考えられるので個人的にはあまり支持する運用方法とはいえないのでは?というのが私の見解ですね。

もし提案を受けているならば

相続対策などではない限り断ることをお勧めします。

記事を書いた本人が言うのもなんですが正直なところ
この保険の説明は文章だけでは伝わりにくいかもしれません。

よって迷った時は直接、相談をすることも一つの手段だと私は考えています。

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この記事を書いた人

元生損保取扱保険代理店勤務
保有資格
AFPファイナンシャルプランナー
国家資格キャリアコンサルタント

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