日本人の2人に1人が罹患する「がん」
日本人の2人に1人が罹患するという言葉を聞いたことが多い人も多いですが、実際の費用について理解している人は少ないのでは無いでしょうか。
中にはがん保険や医療保険の案内をされたときに、保険屋さんからアドバイスを受けたという人もいるかも知れませんが、実際にそれを覚えている人は少ないのでは?といえます。
ステージごとの治療方針
一般的に、ステージの低い場合には手術により、部位を取り除いて治癒を目指すが、進行すると抗がん剤など、化学療法を中心に切り替えるというのが一般的ながん治療となる。
一方、部位ごとに「差」が出るのが治療費だ。別掲の「主な8つのがんのステージ別治療費」の表を監修した医療経済ジャーナリストの室井一辰氏が言う。 「厚労省の統計によると、がん治療にかかる1件あたりの平均医療費は、入院の場合で約24万円(※自己負担3割の場合。以下、治療費は注釈のある場合を除いて全て自己負担3割の数字)、通院治療で約2万円となっていますが、あくまで全体を通しての平均値です。この数字はがんの部位やステージ、入院日数、公的保険の自己負担割合などによって大きく変わってきます」
https://news.yahoo.co.jp/articles/9720db9c14b8f3e11b1fbcf236c0c2ca642136c2
ステージが高いからといって治療費が高額とは言えない
参考元の記事によると肺がんを例に、ステージⅠでの治療を受けた場合には費用としては約50万円かかることに対して、ステージⅢからステージⅣになると手術による切除が難しいことから抗がん剤中心の治療となり、この場合の平均費用は27万円となる。
ライフプラン設計に特化したFP無料相談これは初期がんのほうが再発予防など積極的治療や手数の違いから治療費が高額になる傾向がある。
また、食道がんに関してもステージⅠの場合、約94万円の治療費がかかる。
ただし、これは必ずしもすべてのがんに該当するわけではない。
大腸がんと胆のうがんの場合、ステージが高いほうが、治療費が高額となる傾向がある。そのため、すべてが該当するとは言えないので注意が必要です。
術後の検査費用も注意が必要
退院後も再発予防や定期検診などで医療費はかかる。また、そのための検査費用はそれなりの金額がかかることになるわけだが実際に患ってみないと金額はわからない。
だからといって治療を諦めてしまったり、高額ながん保険や医療保険で備えるというのは本末転倒な話だ。
日本の公的制度をまずは理解しよう
日本ではそもそも、健康保険により、医療費の負担が3割に抑えられている(人によっては無料や1割など)さらにそれに加えて、様々な備えが備わった非常に優秀な保険に加入していることを知らない人が多い。
がん保険や医療保険はあくまでおまけ
入院や手術に備えて、民間保険や共済保険を検討、加入をしている人は日本では多くいる。しかし、自分が毎月払っている公的保険の制度についてよく理解したうえで、更に何が必要と考えるか。という考えを持つことが重要になる。
もちろん、がん保険や医療保険は収入の低下や、よりよい治療を受けるための大きな強みになるが、家計に負担をかけてまで入るものではない。
あくまでも、「おまけ」と考えつつ、自分に必要なものを考えることが大切である。
まとめ
日本人に2人に1人はがんになるといわれる時代、保険を見直すことは家計にも健康にもつながる大切な問題です。
参考:【部位・ステージ別「がんの治療費」一覧表】国立がん研のビッグデータから算出 初期の方が治療費が高額になる傾向
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