フリーランスにおすすめのFReeNANCE(フリーナンス)という無料サービス

FREENANCE
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無料で保険がもらえるフリーナンスって何だろう?

皆さんも一度は聞いたことがあるであろうGMO、そのグループ会社に一つであるGMOクリエイターズネットワーク株式会社が手がけるサービスの一つでフリーランスを対象として保険や資金繰りに関するサービスです。

会社員時代とは違い、フリーランスはその名前の通り自由です。しかし、自由には責任が伴ってきます。それを守る為にあるのがこのフリーナンスという制度なのですが今回はこちらの内容と信頼性について解説したいと思います。

入会金なども特に無し

まずこのフリーナンスの良い点が加入するだけなら無料という点です。勿論、有料コースなどもありますが基本的に登録するだけならタダ、しかも保険まで付いてくるというお得が2つもあります。

ただ保険と言っても色々あります。無料で付いてくると言われても自分に関係がなければ意味がありません。

こちらに無料登録した段階で付帯される保険は「あんしん補償Basic」というものです。こちらは引受会社が東京海上日動ということで損害保険では国内トップの会社ですので安心できる内容と思われます。
ただこれが何を補償しているのか?他にメリットは無いのか?それらを説明していきたいと思います。

5つのメリットが享受できる

まずはざっくりとサービスについて触れます。

  • 基本の保険 あんしん補償米Basic・・・こちらは加入時に自動付帯の賠償責任保険です。
  • あなたのミスまでカバー あんしん補償・・・こちらは上記に補償が上乗せされています。引受会社も損保ジャパンに変わっていますが業界2位の会社ですので支払い能力に関しては問題ないでしょう。
  • 「万が一」の所得補償 あんしん補償プラス・・・こちらは所得補償保険となっており基本的にフリーランスなら加入を必須だと私は思っています。こちらの引受会社はあいおいニッセイ同和損保と何故かバラバラですがこちらは国内4位のシェアの損保会社です。
  • 資金繰りをサポート 即日払い・・・フリーナンスを使用する場合、通常はフリーナンス口座を開設しそちらに相手から振り込まれるという形を取っていますが相手からの入金までの時間プラスフリーナンス口座からご自身の口座に振り込まれるまでのタイムロスが存在します。ただ資金としてすぐにでも必要という場合、手数料がかかりますがその請求書をフリーナンスが買取、即金を準備するという仕組みです。
  • 郵便転送付き バーチャルオフィス・・・こちらは企業と取引の際に自宅を住所として登録しているよりも取引用の会社の所在地があることによる信用につながるという考え方です。また、自宅の住所を使いたくないのだけれども・・・という方にも向いているのかもしれません。
  • フリーナンスカード決済・・・こちらは自分では無く相手の利便性になるのですが最近では中小企業では法人カードで決済を行うことでポイントが貯まるということでカード払いを中心とする企業も増えています。その為、あなたの出した請求書に対してカード払いが対応していることで取引先の利便性を高めることから集客につながるかも知れません。

5つのメリットと言いましたがこれは1と2が補償内容の違いと無料か有料かの違いなのでまとめる形でお話ししたつもりです。

賠償責任保険について

賠償責任保険と言っても何を補償しているのか?それがまずは疑問だと思います。まずは無料プランの

スクロールできます
補償内容1事故あたり補償限度額保険期間中の限度額免責金額
業務遂行中の補償5,000万円なし0円
仕事の結果(PL責任)の補償5,000万円5億円0円
受託財物の補償100万円なし0円

上記の内容が無料プランには付いてきます、こちらは保険会社でも一般的に販売されていますが団体割引があることにより無料で加入が可能ということが実現しています。イメージはしづらいかもしれませんが加入を義務付けた上で契約を結ぶ親受け業者もいますので加入しておいて損なことは無いと思います。

続いてはあんしん補償の内容ですがこちらは一定のお金が掛かります。その為、補償範囲も無料のものに比べて広くカバーされています。但し、基本となる補償は上記と変わりません。オプションが付いたと考えるといいでしょう。

  • 情報漏洩・・・最大500万円 自分が原因で相手に損害を与えた時です。
  • 著作権侵害・・・最大500万円 デザイナーさんなどに起こり得るかも知れませんが第三者から損害賠償を受けた場合、対象です。
  • 納品物の瑕疵(かし)・・・最大500万円 納品物に不具合があり使用不能期間になったなったなどの相手への補償です。
  • 納期遅延・・・最大500万円 事情により納期の遅延によって相手から損害賠償請求を受けた場合。

上記の4点が追加されるのがあんしん補償プランです。また上記4点に関しては合わせて保険期間内の限度額は5億円となっています。

フリーナンスあんしん補償プラス(所得補償保険)

怪我や病気になった際に会社員と違い、フリーランスは収入がゼロになるケースもあります。そういった時に入っておくと良いのがこの所得補償保険です。

契約期間を1年単位とし、万が一の怪我や病気で働けなくなった時に給料の補填の様な形で支給されます。但し注意点がいくつかあります。
まず初めに7日間の免責期間が存在します。つまりその間は保険金を受け取ることはできません。

団体割引適用の為、一般財団法人フリーランスAWS協会に加入が必要です。
団体会費として年額3,000円が別途掛かります。

加入できる補償額は現在の収入をベースとしますので極端な乖離は加入できません。また健康状態によっても引受不可となる場合もあります。

年齢ごとに保険料は上がっていきます。また加入年齢も限定されます。

ただそれらを考えたとしても補償としてはいざという時、加入を推奨します。

資金繰りのサポート

これだけを聞くと融資制度と勘違いしがちですがこの場合、少し話が違います。
資金繰りのサポートと言ってもただ銀行や信用金庫から貸付を受けるだけではありません。実際、早急に資金が必要な場合、銀行などの金融機関からの融資は新型コロナウィルスが始まった頃の様に社会全体の危機でない限り行われません。また前回のような場合、融資を踏み倒されても国が持つという金融機関にはリスクなしでの融資であった為迅速であっただけですので普段の融資には返済の為の綿密な計画と打ち合わせが行われます。そうでなければ銀行は「投資」に失敗してしまうからです。

では今回の資金繰りサポートとは何を指すのでしょうか?
このフリーナンスは加入条件として入金口座をフリーナンス口座を経由させることを条件としています。通常であれば自身の持つ口座に顧客から入金を行うのが通常ですが何故わざわざそんなことをするのか?
この点にかんしてフリーナンスの言い分としては企業側への安心度を高めるということや屋号にて口座作成が可能と記載がありますがこの口座には明確なデメリットが存在します。
それはフリーナンス口座に振り込まれたお金は週一回、あなたの口座へと振り込まれます。つまりタイムラグが発生します。それをカバーする手段としてフリーナンス側は二つの手段を提案しています。

  1. GMOあおぞらネット銀行であれば平日のいつでも振替可能。
  2. 即日払い制度

一つ目の口座開設に関しては同じGMOグループの口座を開設することにより週一回の振替が平日いつでも可能という一見するとお得にも聞こえますがこれに関しては完全にGMO側の口座数を上げたい。囲い込みをしたいという都合かと思われます。ただこのネット口座自体は利便性は高いので開設自体はそれほど問題とは言い切れないと思います。ただ元々の口座もある上にフリーナンス口座を作り更にGMOネット銀行口座を作るという点でお金の管理が面倒になるということがデメリットと言えるでしょう。

二つ目の即日払い制度ですがこれはあなたが仕事の対価として「○○万円」払って下さい。という請求書を相手に送ったとします。通常は確認後すぐに入金処理を行ってくれる業者がほとんどでしょうが資金繰りの怪しい会社や人となるとこの請求と入金にタイムラグが発生します。そうなるとその資金をあてにしていた場合にお金が入金されず自分自身の資金繰りが悪化するという自体に陥りかけません(そういう経営はそもそも問題ですが成り立てで顧客が少ないなど事情はさまざまありえるでしょう)そんな時にその請求書をフリーナンス側が買取し、買取手数料を差し引いた額を即日お支払いしますよ。というのがこの制度です。当然、振り込まれるか分からない請求書を買い取るのでフリーランス側は手数料を取りますがこちら側としては確実に手数料を差し引いた分を即日受け取ることができる為、その資金を事業の運転資金として確実に得ることができるというメリット(少し汚い言葉を使うとすればとりっぱぐれがない)があります。

バーチャルオフィスが持てる

あなたがもし初めて仕事を発注する側として相手の会社に相手の会社について何を知りたいでしょうか?
その人の顔、連絡手段、事業内容その他いろいろあるかと思われますがやはり企業としてどこにある会社なのか?Googleマップを叩くことは無いでしょうか?ただ個人で行う場合、自宅を所在地としている方も多いかと思います。
やはり名刺に記載するにしても相手に伝えるにしても家が会社?というのは相手の信用度も変わりますし自分自身も自宅の住所を教えることに抵抗を感じる場合もあるかと思います。ただ家でできる仕事の為にわざわざ何十万もの事務所を借りるというのも勿体無い気もします。そんな時に使えるのがこのバーチャルオフィスです。

月々770円から東京若しくは福岡にオフィスを据えることが出来る為、名刺やSNS、HPにも記載も出来る為、自宅住所を記載する必要はなくなります。また郵便物などの送付も行ってくれますので実際にオフィスが存在するかの様に使用することが出来ます。

但し、注意点があります。

まず、登記をするとなった場合は月額770円のプランでは出来ません。その場合は月額2,420円〜のプランに加入する必要があります。
もう一点ですが自宅が会社所在地よりもバーチャルオフィスを所在地としている方が信用が低くなるというパターンも存在します。理由としては自宅が所在地となっている場合はある種、相手に絶対にここに存在しているという安心感を与えるケースも人によってあります。バーチャルオフィスの場合、極論を言うと「実態のない会社」とも捉えることが出来てしまうからです。また、急ぎの郵便物などの場合、やはりラグが発生してしまいますので急ぎの要件の場合は後手に回ってしまうというデメリットも存在しますのでご自身が何を優先したいか?が重要になって来ます。

カード決済サービス

こちらはご自身がカード決済を利用するという訳ではなく取引先がカードにてあなたに請求額をお支払いするという制度です。あなた自身が決済リンクを相手企業に送付するだけで後は相手がそれを利用してカード決済を行います。
最近ではクラウドでの会計管理ソフトも多くそれらはカード引き落とし情報と連動が可能な為、出来る限りカード決済をする会社も増えています。また税金をカード払いにすることでポイントが貯まることや引き落としタイミングを意図的に遅らせることが出来ることなどから今後もカード決済を利用する企業も増えて来ています。企業からの受注を増やす手段の一つとしてカード決済サービスは一つのメリットとなります。勿論、カード決済手数料がかかるので手元に入るお金は少なくなりますがそこはご自身の事業内容や規模に応じて行うべきであり絶対ではありません。あくまでも選択肢の一つとしてあることが強みなのですから。

フリーナンスに関するまとめ

上記の様にそれぞれのサービスに対してメリットとデメリットをお伝えして来ましたが加入自体がまず無料という点で敷居が低いと思います。その上で個人事業主として働く上で外せない無料の保険が付帯かつ団体割引での所得補償(会社員でいう所の傷病手当)に格安で加入できるという点はかなり大きいと思います。得に開業してすぐの場合、資金繰りの問題もあるでしょうし何が必要なのかについてもまだ未知のことだらけだと思います。そう言ったことを学ぶという意味も込めて一度検討してみることをお勧めします。

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この記事を書いた人

元生損保取扱保険代理店勤務
保有資格
AFPファイナンシャルプランナー
国家資格キャリアコンサルタント

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