火災保険は火災以外にも使える。
まず前提条件として「火災保険」という名前の通り火災事故に対しての補償と考えられがちですが通常、内容にもよりますが「風災・雪災・水災」といった自然災害による事故にも保険金支払いが可能なケースがあります。よってもし今、災害が原因で家屋が壊れているなどの事態が起きている場合、補償に加入しているかも含めて保険会社への早急な連絡を行うべきです。特にあまりに時間が経ってしまうと原因の特定が困難であったり経年劣化と見做されてしまい、保険金が支払われなくなってしまうことがあるからです。
ただ、民間保険会社と共済保険などによって支払い条件や支払い方法が異なるケースがあります。それ以外にも加入時期により同じ保険会社で加入していても全く別物になっていることがありますので手持ちの保険証券をチェックしておくことはある種の災害時の備品保管と同じぐらい重要かもしれません。
ネット広告宣伝で最近よく見る請求代行の罠
ネットやチラシなどでもしかすると一度は目にしたことがあるかも知れません。
「火災保険請求代行」「火災保険で家を直しませんか」と言ったフレーズの広告宣伝があるのですがまず最初に断言しておきます。絶対に関わらないで下さい。
その理由を説明していきたいと思います。
違法・犯罪行為を知らないうちにさせられているかもしれません。
まずこの代行業者というの本来は必要のない業者です。そもそも火災保険に加入している人は共済であれ民間保険会社であれ代理店経由での加入がほとんどです。またネット保険であっても保険会社が対応を1から説明してくれますので代行をする様な書類など一切ないと言っても過言ではありません。
必要書類といっても精々
- 保険会社から送られて来る名前、口座、事故原因などを記入する書類1〜2枚
- 実際の壊れている部分の写真
- 業者見積もり
これだけです。代行をお願いする必要もありませんしもし分からなければ代理店や保険会社の人間が書き方を教えてくれます。代理店経由で加入の場合はその店の考え方にも寄りますが書類の(署名欄など除く)記入から写真の撮影まで手伝ってくれるところもありますのでお金を払って代行依頼をする必要性は全くありません。
では何故、代行業者というものが存在するかというとよくある例として代行業者と修理を行う業者がグル、若しくは同一会社であるケースが考えられます。そして「火災保険金でリフォームできますよ」などと言ってアピールして来るのですが当然ですが「リフォーム費用は保険金からは出ません」そのことを業者もわかっているので水増し請求などで誤魔化すなど行ってきますが市場価格などを調査して保険会社はお支払いを行います。また現地に赴き損害箇所のチェックなども行いますので乖離がある場合、請求額の減額または保険金支払いされないという事になることがあります。そうなった場合、それはある種、保険金詐欺に加担したことと同一ですし結果としてお金だけを払わされて未完了のまま逃げられるというような事にもなりかねません。
近年では火災保険料は上昇傾向
自然災害の多発により各保険会社は保険料の値上げや新規での契約期間の短縮(最長5年に)など値上がり傾向にあります。これは単純に災害が原因とも言えますが実は上記の様な悪質業者が不当に請求した為に損害額が上がったという事で保険料改定に影響を僅かながら与えている部分もあるでしょう。「その時は上手くいってラッキーだった」と思っていても回り回って自分のところにその罪が返ってくることも考えられます。よって決してこう言った業者には近づかず、もし見かけた場合や提案を受けた場合は保険会社に連絡しましょう。
ポイント
- 火災保険は自分で請求可能
- 損害箇所は分かり次第早急に写真などを撮り加入代理店や保険会社に連絡
- 分からなければ代理店や保険会社に
- 放置をすると事故原因が分からなくなり保険金をお支払い出来なくなることもあるので面倒でも放置しない
勿論、何もないに越したことは無いですし保険料や補償内容の見直しも大切ですよ。
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