CMでもよく見るが・・・実際は?
がん保険といえばアフラックという印象の方も多いはずです。CMでも有名タレントががんになった時の体験談を語りながらがん保険の大切さをアピールしていますが実際にアフラックのがん保険はどうなのか?について解説したいと思います。
そもそも何故アフラックの保険の契約数が多いのか?
世の中には様々な保険会社が存在しますがその中でもアフラックはがん保険契約保有数No. 1を謳っています。がん保険が他社にも存在するにも関わらずなぜこれほどにまでアフラックに集中しているのでしょうか。
考えられる理由としてよく挙げられるのが2点あります。
- 1点目はがん保険のCMの効果。これは何となくわかると思います。テレビを見ていてがん保険のCMと聞くと一番最初にどこの保険会社をイメージしますか?アヒルの顔が浮かんでくる方が圧倒的ではないでしょうか?
テレビCMの効果はすごいですよね。 - 2点目関してですがこれは郵便局が関係しています。郵便局によく立ち寄る方ならお分かりかもしれませんが郵便局はかんぽ生命という保険会社を持っています。しかしがん保険に関しては自社商品の開発は行わず、アフラックのがん保険を販売しています。郵便局はかんぽ生命での販売以外にゆうちょ銀行も販売を行なっていることから圧倒的なシェアを誇っています。また、良くも悪くも郵便局の人、という安心感から何も考えず全て任せるという人も多くいたことや不可能に近いノルマの達成を強いられたことから数年前に話題になったゆるキャラ問題も発生しました。
契約者は「ゆるキャラ」「半ボケ」…日本郵政が高齢者をカモにする“不正契約”に手を染めた理由
https://bunshun.jp/articles/-/43427
では肝心の内容は?
結論から言いますと辛辣な言葉になりますが他社より圧倒的に劣ります。
「生きる」を創るがん保険 WINGSからの一部引用
https://www.aflac.co.jp/gan/wings/
上記だけ見ると様々な治療に対して対応しておりカバーが幅広いと感じる方もいるかもしれません。しかし、よく考えてください。実際に自分ががんになった時に「あれにはいくら保険金をかけていて・・・」「あれから確かでるはず・・・?」など実際に自分が病気になった際にいちいち考えているほど落ち着いていられるでしょうか?もちろんその為の保険会社や代理店なのかもしれませんが実際にその質はマチマチです。
また、そもそもの保障内容において他社から支払条件のはるかに緩く分かりやすい商品が多数、販売されています。
例えばこの例で行きますと診断給付金ががんと診断されると50万円でます。と記載されていますが上皮内新生物と判断された場合(これはざっくりいうとあまり重く無いがんと捉えて下さい。)たったの5万円(10%)しか出ません。
また支払いは一回きりです。さらにその下の特定診断給付金に至っては悪性新生物でしか支払いはありません。
更に、こちらも一回きりです。もちろん、その下に複数回診断給付金という保障がありますがこちらも上皮内新生物の場合5万円しか出ません。しかも診断確定から2年以上の経過が必要などと言った条件もつきます。
その他の保障に関しても難しい言葉でまるで優れている様に見せかけていますが実際のところ他社にもこれに相当する保障は存在する為、優位性は感じられません。
ちなみに一時金である診断給付金についてやや批判的な内容を書きましたがこれは他社の場合、上皮内新生物も満額支払いかつ、1年経過ごとに1回の複数回支払い。
そして、ある保険会社から販売中の商品は(こちらは正確にはがん保険ではありませんが)180日ごとに1回、複数回の支払いが標準という内容のものが存在します。
上記の点だけでも特別、アフラックのがん保険が優れているとは言い難いものです。
批判をしたい訳では無い。ただイメージで決めてはいけない。
ちなみに私としては全くアフラックをお勧めする気はありませんが決して批判をしたい訳ではありません。ただ、CMでよくみるから。郵便屋さんに頼まれたから。ノルマだから。で保険を加入するというのはどうも歪んだ構造だと私は思います。これはアフラックに限らず他の保険会社もそうです。
もしそれでもアフラックに加入をするからにはそれに対する納得する答えをくれる保険屋さんから加入すべきというのが私の考えです。もちろん、騙そうという考えの人ではなく実際に支払いとなった時、どれだけ動いてくれるのか?加入の際、どこまで納得するまで付き合ってくれるのか。そう言った自分なりの基準を設けた上での加入をお勧めします。
アフラックのがん保険に関するまとめ
結論として私としてはこの記事を書いている2023年9月現在での時点ではアフラックのがん保険はお勧めしません。
個人的にがん保険に限らず保険はある種のギャンブルと同じです。そもそもの始まりがギャンブルなので当たり前ですが、そのギャンブルにかけるお金は本当に必要なのかどうかはもう一度、しっかりと考えた上で加入を検討すべきだと私自身は考えています。
また、個人的見解ですががん保険に加入されるのであれば一時金で受け取るタイプが一番、使い勝手もよく手続きも簡単なのでそういったものを探すのを一つの参考にしていただければと思います。
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