フリーランスになる覚悟はどの程度?開業届を出す前に知っておくべきこととやっておくべきこと

開業届
目次

逃げ道を用意する。

フリーランスになったぞ!よし!これからバリバリ稼ぐぞ!といいながら
いきなりですが全力で逃げます。というよりも逃げ道を作っておく。

・クレジットカードを作る
・自動車ローンを組む
・住宅ローンを組む
その他もろもろ借りられる物は借りておく、作れる物は作っておく。

何を言っているの?どういうこと?

世の中では働き方改革やコロナ禍の影響もあり一時期はワークライフバランスを見直そうという一つの手段としてフリーランスを目指す人が多くなりました。それは今、現在でも変わらない傾向にあります。

理由として考えられるのがやはりテレワークや在宅ワークの広まりやクラウドソーシングと言ったマッチングサービスの充実、プライベートな時間、男性の子育て参加など時代の変化も大きく関わって来ています。

ではそのフリーランスがどのぐらい儲かっているのか?お金の話をしましょう。

令和2年5月に内閣府が出している報告書によると主たる生計者が本業として行うフリーランスの年収は「200万円以上300万円未満が19%と最も多い割合を占めています。因みに平成29年の調査による雇用者としての収入(本業)とほぼ同じ曲線を描いています。

これだけを見ると調査時期のズレやコロナ禍前でのデータではあるもののそれほど違いは見受けられない気はします。

但しこの調査だけでは分からない実態が多く存在します。
フリーランスはまず相手とトラブルが起きた時に会社が庇ってくれると言う後ろ盾がありません。

厚生年金や怪我をして働くなった時の傷病手当もありません。それらを踏まえた上でフリーランスになったんだ!

そんなことは耳にタコができるほど聞いている!という人も多いはず。

今更これ以上に何をと言う、これからフリーランスになる為に開業届を出す方に注意してすべきだけど意外と気がついていない点があることを知っていますか?

お金が借りられない。

そもそも今まで借りたことが無い。あっても奨学金ぐらい。という人も多いかもしれません。
ですが今後、個人事業主として仕事を行なっていく場合、販売する商品にもよりますが「仕入れ」「店舗改装」
「機械設備」など都度、お金はあなたの財布から出て行きます。
当然、儲けがなければ財布は空になってしまいますのでどうにかして資金調達が必要となる訳ですがご自身で資産をお持ちであるならば問題は無いでしょう。しかし、何百万という投資が必要な事業を行う場合には銀行や信金の融資が必要なときもあります。

お金を貸すということは返さなければいけません。銀行などはその人に返済能力があるかどうかを事業計画書や資金調達先など総合的に見てあなたへの投資リスクを判断します。

じぶんには関係ないと思ってませんか?

個人事業主になるのは簡単です。開業届を出すだけですから。
手持ち資金で開業可能であったりパソコン一台あれば大丈夫と言う様な人からすると「飲食店や営業店舗を持つ人だけでは?」と考える人も多いのですが。実はこれ実生活にも関わってきます。

突然ですが家を購入する予定はありますか?

最初の方でもお伝えしましたが会社員というのは「会社」という後ろ盾があることからお金を借りる時、銀行は判断の基準の一つとして考えます。当然、家を買う時も住宅ローンを組む人も多いでしょう。ここで何か気がつきませんか?

  • 住宅ローン
  • クレジットカード
  • 自動車ローン

お気づきでしょうがこれらは全て借金です。先ほどからお伝えしている様にこれらを利用するには返済する見込みを持って利用が可能となります。
しかし、個人事業主である人がこれらを利用しようと考えると通常は相手はローンの審査やカードの審査が通りにくくなります。これは単純に「簡単に逃げられてしまうから」と言えます。あなたが銀行員だったらどちらに貸すかを考えてみてください。同じ年収300万円の人が二人いるとします。片方は会社員、もう一人は個人事業主とした場合、どちらの方がお金を貸す際、安全に考えられますか?

会社員の場合、会社に縛られていることなどから先の見通しや資金繰りが計画しやすいのに対して個人事業主は年収0円でも1000万円でも個人事業主を名乗れます。つまり返済計画が立てにくいというデメリットが発生することから「普段使いのスーパーのクレジットカード」すら通らないということも起こり得ます。

つまり何が言いたいかと言うと最初の発言に戻りますが会社員を辞める前(信用があるうちに)に住宅ローンを組んだり必要なクレジットカードを作っておきましょうということです

もう一つの落とし穴・失業保険が受け取れない。

通常、会社員の場合ですが週の勤務時間が20時間以上となると雇用保険の加入が義務付けられます。
これは万が一、会社を退職や倒産などによる失職などした場合に再就職までの保険となるのですが、開業届を出していると個人事業主と見られ「あなた個人事業主で仕事してますよね?」と言われてしまい仕事を失っていないと判断されてしまい、受け取りの権利が無くなります。つまり失業保険の受け取り資格が無いと判断されています。つまり会社を辞めて独立開業をする場合には失業保険を貰うことはでき無いという点で注意が必要です。

自由(フリー)とは正も負もどちらも表す。

正直な所これに尽きると思います。フリーランスで働くということは自分のやりたいことに挑戦する代わりに今まで自分がやらなくて良かったことやりたく無いこととも向き合う必要があるということです。
とは言え、会社員が今後も守られているかと言われれば分からない世の中になってきたことを思うと事業を自分で営むことも一つの勉強手段かもしれません。その為にはまずは副業からと言うのもアリでは無いでしょうか。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

元生損保取扱保険代理店勤務
保有資格
AFPファイナンシャルプランナー
国家資格キャリアコンサルタント

コメント

コメントする

目次