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金利上昇のニュースとあわせて、「貯蓄性の保険を解約して、投信や個人向け国債へ移したほうがいいのでは」という話が増えています。市場全体の解約返戻金が増えていることと、あなたの契約をいま解約すべきかは別問題です。おすすめ順位は付けません。証券を机に出して、保障の要不要と解約コストを先に切ってください。2026年9月時点の整理です。
外貨建て(ドル建て)だけを見たい人は、円安のいま、ドル建て保険を解約していい人・残す人へ。変額とNISAの役割分けは変額保険はNISAの代わりになるかへ。ここでは円建てを含む貯蓄性保険を、金利上昇の文脈で見直す順番だけ見ます。
なぜ2026年のうちに一度数字を見るのか
日本経済新聞など複数の報道によると、生命保険協会の集計では、国内生保の解約返戻金は2026年1〜5月で約6兆190億円(前年同期比約39%増)と、同期間として高水準です。上半期(1〜6月)も過去最高ペースとの見立てが報じられ、毎日新聞の経済プレミア記事でも、2025年9月以降は月1兆円超が続く、と整理されています。
背景として報じられているのは、長期金利の上昇で予定利率の低い古い貯蓄性保険を見直す動き、外貨建て契約の利益確定、投信や個人向け国債など「保障と貯蓄を分けた置き場」への資金シフトです。ただし解約返戻金は「支払われた金額」であり、解約した人数そのものではありません。大口や乗り換えも含む市場の数字です。
だから「みんなが解約しているから自分も」は危険です。自分の契約の解約返戻金・解約控除・死亡保障の要不要を、いまの時点で一度出す。それがこの記事の宿題です。
貯蓄性保険が金利上昇で見直される理由
貯蓄性保険(終身の積立部分、養老、個人年金、一部の変額など)は、保障と貯蓄を一つの契約にまとめた商品です。保険料の一部が積み立てられ、解約時に解約返戻金、満期や一定条件で保険金・年金が返ってきます。
金利が低かった時期に契約した円建て貯蓄性保険は、予定利率が今の市場金利より低く見えやすい、という整理が報道でも繰り返されています。一方で、保険には保障・手数料・解約控除があり、「表面の利率比較」だけでは切れません。
受け皿として報じられているのは、投資信託(NISA枠を含む)と個人向け国債などです。貯蓄だけを目的にするなら、保障を掛け捨てに切り、運用は別口座、という分け方が一般的です。保障がまだ要るなら、解約一択ではなく減額・払済も候補です。
解約前に必ず見る4つ
- 解約返戻金の試算 … 保険会社のマイページかコールセンターで、いま解約した場合の返戻金を出す。設計書の「経過年数表」だけでは足りないことがあります。
- 解約控除の残り … 契約から浅いほど重いことが多い。金利上昇で「得に見えても」、控除が食うと手元は減ります。
- 死亡保障・特約の要不要 … 子どもがいる、住宅ローンの団信だけでは足りない、自営業で公的保障が薄い、など。貯蓄を移すために保障まで空にするのは本末転倒です。
- 解約後の置き場 … 生活防衛資金(現金)、NISA、個人向け国債、掛け捨ての死亡・医療。置き場が決まっていない解約は、生活費に溶けやすいです。
税金(一時所得など)の扱いは契約と受取形態で違います。金額が大きいときは、解約前に税の扱いを確認してください。ここでは断定しません。
解約を検討してよい人・残したほうがきれいな人
テーブルに載せやすい人です。
- 解約控除の期間がほぼ終わっている
- 死亡保障がいらなくなった(子ども独立、団信で足りる、など)
- 払込総額と、いまの返戻金を並べて、コスト込みでも納得できる差がある
- 同じ保障を掛け捨てに差し替えたうえで、貯蓄をNISAや国債に分けたほうが費用が軽いと、自分で説明できる
残す、または減額・払済に寄せる候補です。
- 契約が浅く、解約控除が大きい
- 保障が家計の柱になっている
- 払済や減額で保険料だけ下げられるのに、解約一択になっている
- 生活防衛資金とNISAの枠がまだ薄いのに、解約金を生活費に回そうとしている
- その場の乗り換え(別の貯蓄性・変額へ即契約)を急かされている
解約金の置き場を分ける(現金・国債・NISA)
解約するなら、先に置き場を紙に書いてください。よくある事故は、返戻金を口座に置いたまま使い切ることです。
- 生活防衛資金 … 数か月分の生活費は現金・普通預金。投資や国債の前です。
- 個人向け国債 … 金利上昇局面で注目されやすい受け皿です。財務省の募集ページ(令和8年9月募集)では、変動10年(第198回)表面利率年1.95%、固定5年(第186回)年2.24%、固定3年(第196回)年1.96%(いずれも税引前。税引後は同ページの表記)。募集期間は令和8年9月3日〜30日、発行日は10月15日。発行後1年経過で中途換金可能(直前2回分の利子相当×0.79685差し引き)など、条件は公式が正です。利率は毎月変わります。
- NISA … 長期の運用向け。元本割れがあり得ます。解約金の全額を一気に入れる必要はありません。つみたて投資枠と成長投資枠の使い分けは、口座の画面と公式案内で確認してください。
「国債の利率が上がったから保険は全部解約」も、「投信の利回りが高いから保障ゼロ」も、両方とも飛びすぎです。保障・現金・運用の三つを分けてください。
NISA口座をこれから整える人向けに、ひふみのNISA口座開設を置きます。貯蓄性保険の解約を勧めるものではありません。
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証券総合口座から始めたい人向けに、松井証券の総合口座も置きます。取扱商品は申込前に公式で確認してください。
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証券を机に出して、整理する
自分で試算を出しても、設計書の用語が読めないときは、すすめた人以外に聞くのが有効です。訪問かオンラインで、いまの契約の解約返戻金・控除残・保障の要不要を一枚に落としてもらう使い方です。商品のランキングは頼みません。「解約/減額/払済/据え置き」の分岐だけ頼んでください。
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スキマ時間で、まず話の整理だけしたい人向けに、オンライン特化も置きます。主ではありません。
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窓口の型そのものを比較したい人は、相談窓口の記事へ。
手元チェックリスト
- 契約日と、解約控除が残っている年数
- いまの解約返戻金の公式試算
- 払込総額との差
- 死亡保障・特約が、いまの家計でまだ要るか
- 減額・払済ができるか
- 解約後の置き場(現金/個人向け国債/NISA/掛け捨て)
- 乗換提案なら、解約控除が二重にならないか
向く人・向かない人(この記事の読み方)
向きです。
- 貯蓄性の保険に入っていて、金利上昇や投信シフトのニュースで解約を考えている
- 保障の要不要と、解約控除の残りを分けて整理したい
- 解約金を国債やNISAに移す前に、順番を確認したい
向かない・急がないです。
- 外貨建てだけを深く見たい人(ドル建て解約の記事へ)
- まだ契約前で、商品選びだけしたい人
- 今日中の乗換を急かされている人(持ち帰ってください)
まとめ
金利上昇で、貯蓄性保険の解約返戻金が市場全体として増えている、という報道が続いています。それでも個人の判断は、保障・解約控除・置き場の三つです。控除が薄く、保障がいらなくなり、現金・国債・NISAの置き場が決まっている人は、解約のテーブルに載せやすいです。負担が重いだけなら、減額や払済を先に聞いてください。
数字が読めないときは、証券を持って相談窓口へ。主は訪問・オンラインで整理できる保険見直しラボです。
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参考:日本経済新聞「生保解約、金利上昇で拍車」(2026年7月29日)、毎日新聞経済プレミア「なぜ増える『生保解約』貯蓄性保険が迎える歴史的転換」(2026年9月頃配信)、財務省「現在募集中の個人向け国債・新窓販国債」(令和8年9月募集、https://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke/recruitment/ )。数値は報道・公式ページの要約であり、最新は各一次資料で確認してください。制度・手数料・解約条件は商品と契約ごとに異なります。記載は情報提供であり、個別の助言ではありません。投資信託は元本割れがあり得ます。


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