売った家に住み続ける?ハウス・リースバックとは?

不動産
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ハウス・リースバックとは?

もしかするとCMなどで某元プロ野球選手が出ているリースバックの案内を見たことがあると言う人は多いかもしれません。ただ、その中身に興味を持つ人はあまり少ないのかもしれません。リースバックに興味を抱く世代としては退職し老後を過ごす夫婦などが対象となることが比較的多いからです。

老後資金問題を解決する手段の一つと捉える。

老後2,000万円問題から始まり米国株ブームや保険や投資に関するセミナーが多く開催されていましたが最近でもアメリカの一部銀行破綻などで冷めるかと思ったその熱気は一瞬のことの様に再び様々な資産形成が騒がれていますがある意味そのうちの一つの手段だと認識をまずしましょう。

リースバックとは?

リースバックについて簡単に説明しますと現在住んでいる住居を売却をしますが売却後もそのまま住み続けると言う仕組みです。

それだけ聞くと違和感を感じる人も多いと思います。そもそも家を売却しているにもかかわらずその他人に売った家に住み続けるなんて変じゃ無いの?と考える方も多いと思います。

しかし、売却先がその家を「売った人に貸している」と考えるとわかりやすいかもしれません。

そうすることで売却を行なった側にはいくつかのメリットが発生します。

リースバックによるメリット

  • まず何より不動産を売却することにより売却益を得ることが出来ます。これにより老後資金を確保することが可能となります。
  • 売却後も同じ家に住み続けることができるので引越しなどの面倒ごとは心配ないですし住み慣れた環境に居続けることができることも良い点です。
  • 家の所有者は当然、売却しているのでご自身から売却先の会社に移っています。つまり固定資産税を払う必要がなくなります。

リースバックによるデメリット

勿論、良い点もあれば悪い点もあるのでそちらも理解をしておくことがトラブルを避ける重要な要素です。

  • 家の持ち主が変わる。当たり前ですが売却してお金を得ているにも関わらず持ち主で居続けると言うのはおかしな話です。それは十分に承知の上で利用されると良いのですが万が一、大切な自宅で子供や孫へと継いで行って貰いたいなどと考えている場合にはリースバックは適しません。
  • 売却後に住み続ける為の家賃が発生します。家の持ち主は購入者側ですのでそこに住む為の家賃を払うことが必要となります。
  • 売却益が通常の売却に比べて安く買取される可能性が高い。

この辺りが大まかなデメリットと言えるでしょう。

またこれはどちらにも当てはまるのですが「再取得」することも可能です。しかし売却金額より高くなるケースが多い為、メリット部分とデメリット部分が存在します。

緊急性が高い人向け

上記のメリットとデメリットはこれ以外にも存在します。何よりこの制度は私が考えるに「緊急性が高い人に向けたサービス」と言うイメージです。そもそも今から結婚や子育てなどをする世代や老後の資金のやりくりに困っていない人に取っては使う理由が発生しません。
例として
・これからの若い人たちは今から考えて資産形成を行える時間手段があります。
 (iDeCoやNISAなどの国の 制度を利用する。スキルアップの為の学習、転職による収入の増加など)
・年金生活者であっても現役時代にそれなりに準備を怠らなかった。
 またはそれほどお金の掛かる生活水準を必要としていない。
あくまで一例ですがそれらの備えが無い、もしくは備える余力が無かった人が急な高額出費が必要になった時に利用するものだと考えているからです。

急な高額出費ということに注意

そもそも、普段の生活で立ち行かないという様な方は売却可能な物件すらない可能性が高いでしょうしある程度の老後資金はあり食べていくことができていたのだがどうしても高額なお金が必要そんな場合にお金を借りるというパターンもあるでしょう。しかしお金を借りるには審査があります。また年齢面から高額な金額の借入が難しい場合があると考えた時、このリースバックを利用することで一時的に資金調達を行うことが可能となります。ただ家賃を払っていく必要がある為、結局のところ一時凌ぎとなってしまうということを理解せずに契約をしてしまうと後でトラブルとなります。これは売却者も業者もメリットがありませんので自分の状況をきちんと見渡すことを行なった上でリースバック業者は業者ごとにそれぞれそこにしかない特徴があります。

それらを調べた上で判断しましょう。
また今回の説明はリースバックについてでしたがリバースモーゲージという選択肢もあることも頭に入れておきましょう。

保険マンンモス

まとめ

これらの制度は手段があると知っているだけでも大切なのですがそれ以上に中身を知っておく若しくは理解をしようとする。この二点が重要になって来ます。

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この記事を書いた人

元生損保取扱保険代理店勤務
保有資格
AFPファイナンシャルプランナー
国家資格キャリアコンサルタント

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